前回の東山3丁目、小橋付近(1)の続きで、この辺だけでも未だに銭湯がが三つある。浅野川大橋付近に「くわな湯」、そして小橋付近に「東山温泉」がある。ここは深層水を利用していると「あうん堂」のお客さんが言っていた。東山の茶屋街付近にも長い間やっていた銭湯「東湯」が惜しまれながら閉店している。
また、「東インター大通り」付近に「大和温泉」がある。ここは天然温泉だといっていた。平日の午後であるが、何人か入っていくのを見かけたし、子供の自転車も多く並んでいた。やはり大きな湯船に入る方が気持ちがよいのだろう。私は、昔よく行っていたが、最近はあまり行かなくなった。
また、この近くにかわいい声が聞こえたが、キリスト教系の「馬場幼稚園」がある。30年近く前に私が東京から金沢へ帰ってきたすぐに小坂神社の近くの借家に住んだことがあるので、私の息子のうちの二人が一時この幼稚園に通っていたので懐かしく思った。
「東インター大通り」の向かいに金箔の店の「箔座本店」がある。東山茶屋街にある「箔座ひかり蔵」の店は何度か入って見ているが、ここの店は始めてである。東山はいつも人で一杯だが、ここの店の前はひっそりしていた。しかし中に入ると結構お客さんが来ていた。
ここの店内には、最高級の金箔を40,000枚使って秀吉の黄金の茶室をモデルとして再現されていた。大変きらびやかなものでうっとりしてしまうが、私はここ中で落ち着いてのんびりお茶をいただくということはできないなあと思った。。高級すぎて!!
説明員が親切に説明してくれ、1/10000ミリの金箔が三重に貼られており、12cm四方の金箔の貼った痕が見えた。ここの金箔は、純金以外にわずかな銀、銅などの合金で、40,000枚使用しているという。
東山にある「箔座ひかり蔵」の金箔の蔵は「純金プラチナ箔」で純金とわずかなプラチナの合金で20,000枚使用している。戸外にあって雨ざらしとなっているが、かがやきはそのまま維持しているという。
http://www.rakuten.ne.jp/より
店内で金箔の製造工程の一部が見学できるようになっている。箔打ち紙のちがいによって「縁付」(えんづけ)と「断切」(たちきり)があるが、ここでは縁付による手漉きの雁皮紙(がんぴし)を用いた昔からの方法でやっていた。この方法でできた金箔は、美術品や社寺建築に使用されることが多いという。
約20cm角の雁皮紙の間に金箔をはさみこんいく細かい作業を繰り返し、積み重ねていく。
その隣には、箔打ち用の紙を1860枚重ねて電動式の機械で打っていた。この機械を大正時代に発明したのが「三浦彦太郎」で、この機械により金箔生産が飛躍的に拡大したという。この機械の音は非常にうるさいので、音が聞こえないようにガラス越しからしか見えないになっている。
そういえば、先日の「ぶらタモリ 金沢編」で東山の住宅地の一角で、地下室に潜って音が漏れないように「箔打ち」をやっている人がいるのを思い出した。
卯辰山に金箔生産に貢献した「三浦彦太郎」の顕彰碑が建っている。
また、竹細工で1/10000ミリの金箔を箔打ち紙から作業板に移していたが、何分非常に薄いのですぐに寄れてしまうが、うまく吹いて拡げていた。そして所定の大きさに切る作業も手馴れたもので、熟練の技を見物できた。
葉切れの金箔は、隅の箱に入れていたが、これらが金箔の付いた「お酒」や「和菓子」などに利用されるのであろう。