2017年11月29日水曜日

東北地方北部ドライブ(11)奥入瀬渓流①

東北地方北部ドライブ(10)の続きで、十和田湖から奥入瀬渓流に入った。ここは、今回の旅の大きな見所のひとつと考えていて、紅葉の奥入瀬渓流を期待して行ったのだが、まだ、全く紅葉していなかったのは残念でした。
奥入瀬渓流は十和田湖の東岸の子の口から焼山までやく14kmに渡って続く、国指定の特別名勝および天然記念物がある所である。


「奥入瀬渓流」のパンフレットより















滝が連続する上流地域、激しい流れが続く中流地域、穏やかな流れの下流地域となっている。まず見えたのは、「ジャパニーズ・スモールナイヤガラ」とも言われる大きな滝で、奥入瀬渓流本流唯一であるという。確かにすごい水量だ。



















下図の説明書きのように滝の幅約20m、落差が7mという大滝で、ここからは魚が上に登れないので、かっては十和田湖に魚がいなっかったという。



















岩と岩の間を小さな滝となって、それが重なりながら落ちていて、森の奥から勢いよく流れてくるさまは迫力満点である。
























この辺りは流れが速く「万両の流れ」、「寒沢の流れ」とも呼ばれている。



















途中に作家の「佐藤春夫の詩」が建っていた。



















大小の岩が、岸辺にあるいは川の中の島になっていたり、そして川底にもあり、そこに大量の水の流れがある。



















橋の上からその流れを見ると、また、迫力が違う。



















車道の川向かいには、幾筋もの滝が見え、それぞれ名前が付いている。



















その中でも、大きな「白布の滝」は対岸の山の上の川から滝となって奥入瀬に流れ込んでいる。
























「雲井の滝」は、数少ない車道側の数十メートルの細い川の奥から流れている滝である。落差が25mもあるという。

2017年11月26日日曜日

東北地方北部ドライブ(10)十和田湖

東北地方北部ドライブ(9)の続きで、その後,鹿野八幡平「道の駅かずの」で昼食をとった後、十和田湖に向かった。
そして少し走ると大きな湖が見え、展望台があったので、そこに上がり壮大な「十和田湖」を眺めた。昨日とはうって変わって天気が良かったので、湖の向こうの山並み(外輪山)もきれいに見えた。何ヶ所かの展望台が周りの外輪山にあるが、ここは南岸で一番大きい展望台である。
十和田湖は、約20万年前に始まった火山活動により形成されたカルデラ湖であるという。静まり返った湖面と、湖畔から外輪山を覆う豊かな緑が原生的な景観を作り出しており、国の特別名勝おとび天然記念物にも指定されているという。



















付近の山の木の葉はまだ紅葉していなかった。ここは、標高630mというから「八幡平」に比べるとかなり低い。





















車を止めて湖畔を少し歩きたいと思い、近くの駐車場に止めた。
すぐに「十和田神社」があった。ここは807(大同2)年に坂上田村麻呂が創建したと伝わり、日本武尊と湖の主である青龍権現が祀られており、江戸時代から恐山と並ぶ二大霊場として信仰されたという。






































この湖畔に十和田湖のシンボルとなっている「乙女の像」が建っている。詩人で彫刻家の高村光太郎が1953(昭和28)年に建てたという「裸婦」で、最愛の妻・智恵子がモデルという。中学生のころにこの像の写真を見たときには「ドキッ」としたことを思い出す。



















十和田湖畔には「乙女の像」がある「御前ヶ浜」から「両国橋」まで約1kmにわたって続く遊歩道があり、夜にはライトアップされるという。



















休屋から出て休屋に戻る遊覧船は中山半島や御倉半島を巡り、大きな十和田湖を約50分運行するいう。




















なかなか趣のある島が二つあったが、もう少しするとこの島も見事に紅葉するという。



















十和田湖畔と十和田神社をつなぐ200mくらいの小路には、風の神、火の神、山の神、金の神など6つの神様がいて、金の神様は鉱山の神様だが、転じてお金の神様だといわれている。
























駐車場から奥入瀬へ向かう途中この所だけ紅葉していた。















2017年11月23日木曜日

東北地方北部ドライブ(9)八幡平

東北地方北部ドライブ(8)の続きで、次の日(10月12日)は盛岡のホテルから「八幡平」方向に向かい、「八幡平アスピーテライン」の山岳道路を走った。岩手県と秋田県にまたがる標高1600mの高原である。
所々に眺めの良いところに車を止めて 絶景を見た。すでに美しく赤や橙,黄色に色づいた紅葉を見ることができた。





















「八幡平アスピーテライン」展望台からは、頂上の方は雲がかかっていたが雄大な「岩手山」が見えた。早朝には、雲海の上に山が見えることもあるという。「岩手山」は標高2036mで、「南部富士」とも飛ばれ、360度の展望が見え、盛岡市内からもきれいに見える。天気が良ければ、ここからは秋田駒ヶ岳や鳥海山も見えるという。




















 「岩手山」の裾野の平原の眺めも素晴らしい。




















この「八幡平」には、大小いくつかの池や湿原があり、高山植物も多く生えているので、時間があればのんびり歩きたいところである。


































また、山麓から煙が立ち込めているところも多くあり、「藤七温泉」、「後生掛温泉 」など、いくつかの温泉地が点在していて、硫黄の匂いが立ち込める散策路をゆっくり歩くコースもあり、湯治場としても知られているという。周囲には火山活動からできた噴気、噴湯現象や泥火山現象が見られるという。こういう景色のよいところで、何日間も過ごしたいものだ。





















大沼付近の八幡平ビジターセンターがあり、火山活動でできた泥火山やこの辺りの美しさのでき方の過程などが説明されていた。



















ビジターセンター前の大沼付近の紅葉もきれいで、1時間余りの散策路も充実していて、紅葉した森林に癒されるところだ。



2017年11月20日月曜日

東北地方北部ドライブ(8)龍泉洞

東北地方北部ドライブ(7)の続きで、その後、三陸海岸から今日泊まる盛岡方面に向かう途中にある「龍泉洞」に寄りたいと思い行った。着いたのが薄暗くなった午後5時10分前だったので、もうは入れないと思ったが、ダメもとで、受付で「今から入れるか」聞いたところ「入れますよ」という返事だったので、急いで入ることにした。



















ここは国の天然記念物で、山口の秋芳洞、高知の龍河洞と並ぶ、日本三大鍾乳洞のひとつであるという。洞内は、すでに分かっている所だけでも、3,600mでそのうち700mが公開されているという。
























「清水川」の両側に鍾乳洞があり、まず、1962(昭和37)に見つかったという「龍泉新洞科学館」の方に入った。1cmの高さになるのに100年かかるという「石筍」があちこちで見られた。



















竪穴から滝が流れていたのが、「フローストン」によって、穴が少しづつ閉ざされているという。



















洞内からは多数の土器や石器が出土していることから、この鍾乳洞の中での古代人の生活風景が再現されていた。



















続いて、川向かいの「龍泉洞」に入った。
「長命の淵」と名が付いている濃いブルー色の水だ。



















 「摩天楼」という両側に高い壁がある隙間に通路と脇に水がある。この洞内には多くの「コウモリ」が棲んでいて、鍾乳洞とともに天然記念物となっている。この上の方にぶら下がっているのだろうか。
























洞内の所々に滝が流れている。

























洞内には三つの 大きな深い地底湖があり、一番深いのは水深98mもあるという。深く青い神秘の「ドラゴンブルー」であるという。すばらしい色だ。






































鍾乳石がいろいろな形に見えることから、それぞれ名前が付いている。亀に似ているので
「亀石」



















「地蔵岩」




















洞内は結構上がったり下がったりで、さらに滑るかと思って、恐る恐る歩くのも大変である。




















私たちが一番最後だったので、後ろからここの職員が付いてきた。もう誰もいないか確認しながら、私たちが出たら洞内を閉めるのだろう。
























洞内を出ると、外は真っ暗となっていた。私たちが出るとすばやく「龍泉洞」の明かりが消え始め、山奥なのでさらに真っ暗になった。



















真っ暗になった駐車場で車を探すのも大変だったが、その後、暗闇の中のぐねぐねした山道を走行して、盛岡のホテルに着いたのは8時過ぎとなってしまった。