その後、開店時間になったので「おでん屋 長平」に入った。まだお客さんは私たち二人だったが、今日は予約がいっぱい入っているということで、カウンターの隅に座った。
早速ビールで乾杯した後、「牛すじ」や「車麩」、「大根」、「里芋」などのおでんを頼んで、舌鼓を打った。ちょうどよい加減の味でおいしかった。
この店は、私が所属している団体の人らもよく利用していると聞いているが、実は、ここの女将と私は小学生時代に同じ町内であったこと(大体同じ年代)を知らせて、そのころの近所の子の話や、昔の「長平」の店に入ってテレビで大相撲を見せてもらったことなどを話をした。
瞬く間に店は人でいっぱいになったが、結構流行っているようである。観光客より常連さんが多いと言っていた。「お万歳」に並んでいるものもおいしそうだったので「ほたるいか」や「わかざぎ」なども頼んで食べた。
雑誌の「金沢倶楽部」で見て、ここに来たことを話すと、つい先日も姉妹雑誌の「金澤」が取材が来て写真をたくさん撮っていったそうで、そのうち掲載されるだろう。
大変おいしく食べさせてくれ、リーズナブルな値段だったので、また来たいと思う。気分がよくなったところで外の出ると、辺りは当然暗くなっていた。
「下新町」から「主計町」に降りる「あかり坂」を通った。階段を注意しないといけない。
主計町の裏通りの細い道は、ほとんど真っ暗で、わずかに店の前の明かりだけしかない。
主計町茶屋街から浅野川大橋方向を見る。ぼんぼりの明かりが生え、大橋のポールの上にある明かりは、少し形を変えると聞いている。どんな風に変わるのだろうか?
ここで煌々とした明かりが付いていたのは、有名な「太郎」の店と、その隣にあった手打ちそば店である。
浅野川大橋から主計町茶屋街、中の橋方向を見る。川面に揺らぐ茶屋街の明かりの風景は、最も金沢らしいビューポイントのひとつである。
浅野川大橋から「梅の橋」、「天神橋」方向を見る。
バスに乗るために「武蔵が辻」方向へ歩いている途中に見えたライトアップされた「町民文化会館」。この建物は、明治のころの建てられた旧銀行の建物である。