2023年8月6日日曜日

炎天下の金沢城本丸跡

 梅雨が明け、本格的な真夏のシーズンになってきた。毎日33℃越えで昼は外を歩くのもつらくなってきた。今回は久しぶりに木が生い茂った金沢城本丸跡を見に行った。ここは直射日光が当たらないので、他の城内と違って自然クーラーがきいていて涼しい。藩祖の前田利家が天守を作ったが、わずか16年で落雷のため炎上してしまった。



















天守の詳細図がないため、再建することもできない。ただ南部藩の家老の北信愛(のぶちか)が、金沢を訪れた際に、利家からもてなされ数寄屋で料理や茶をふるまわれ、天守の「くりん」と呼ばれる最上階で接待されたという古文書が残っていることから天守があったといわれている。


















本丸にある通路を歩くと、いくつもに枝分かれした樹齢500年以上と思われる「スダジイ」の大木がそびえている。そのほかにも多くの大木があるが、昭和24年に金沢大学が城下に入り、ここを植物園としたので、70年経過してすっかり森になってしまった。





































この大木の脇に「日露戦役記念」の石碑がポツンと建っている。金沢城の中に日本陸軍の「第九師団」が駐屯していたが、日露戦争では旅順の戦いで大活躍したといわれている。
























高さが1m以上になるという「ウバユリ」の茎か?10数cmの薄緑がかった白い花を横向きに咲かせる。


















本丸の東側にある「丑寅櫓跡」への入口


















本丸の南東部にある「辰巳櫓跡」


「辰巳櫓跡」から東方面を見る。兼六園の蓮地庭が見える。


















「辰巳櫓跡」から南東方面を見る。野田山や大乗寺山が見える。


















「辰巳櫓跡」から南方面を見る。眼下には21世紀美術館の建物が見える。


















さらに手前には、しいのき迎賓館裏の公園や、「いもり堀」が見える。ここに以前はテニスコートがあり、よくテニスをやったのが懐かしい。


















今日は五十間長屋の鉛瓦はいつもより一層白く見えて、きれいに見える。二の丸広場には、「百日紅」のピンクや白の花が咲いていた。