2017年11月17日金曜日

東北地方北部ドライブ(7)釜石市 三陸海岸

東北地方北部ドライブ(6)の続きで、その後、釜石市に入った。釜石といえば、日本の近代製鉄発祥の地といわれ、1858(安政4)年に南部藩士が洋式の高炉を建設し、国内初の鉄鉱石による鉄を生産したという。一時はたいへん盛況で大規模な製鉄所があったが、現在はかなり縮小しているようだ。
ここも東日本大震災で大きな打撃を受けたが、「鉄と魚の町」として震災後の復興に向けて進んでいる。
釜石駅の近くに震災で被災した店舗が集まってできた共同仮設店舗で「呑ん兵横丁」の中にラーメン、寿司屋、居酒屋など多くの飲食店が入っている建物があった。



















ここにある「釜石ラーメン こんとき」という店に入り、昼飯としてラーメンとギョウザを食べた。ラーメンは昔懐かしいあっさり味で大変おいしかった。店内には復興のための作業をしていると思われる人など仕事の途中の昼飯のお客さんでいっぱいだった。



















店内の壁には激励の寄せ書きで埋め尽くされていた。店長夫妻と有名人との写真や東京で行われた全国から集まったラーメン祭の時の復興応援ポスターなども貼られていた。



















ここから三陸海岸沿いを走ったが、雨がひどいのと道路が混雑していて、スムーズに車が走れなくなった。三陸海岸の雄大な海岸美を見ようとしたが、これではなかなか見れそうにない。道路沿いの所々にあるビューポイントエリアに車を止めて、海を眺めた。
次の写真は、海辺が海水浴場の白い砂浜だったが、震災後は姿がすっかり変わってしまった所だ。

































険しい岩肌に荒々しく波がぶつかっている。
































この辺りも素晴らしい眺めだろうが、雨が降っているので向こうの景色が曇ってよく見えない。



















道路の所々に津波の始点から終点が表示された標識が立っており、津波がどこまで来たかが分かるようになっている。万が一の時の対応を知らせるためだろう。



















平地では、まだ重機の姿が多く見え造成中なのか?海方向に高いコンクリートの壁があり、きれいな海が全く見えない。この辺りの家屋は高台にしかなかった。



















海のすぐそばにある「みやこ」の道の駅に入った。もう午後の3時も過ぎていたので、新鮮な魚や野菜などが売れてしまったのか、残念ながら商品が少なくなっていた。


































この近くに三陸観光の目玉の一つである「浄土ヶ浜」へ行く予定だったが、雨がひどいのと、予定時間よりずいぶん遅れたのでやめることにした。