鶴来にある「家具屋さん」に家族が行くということで、付いて行ったついでに「樹木公園」に久しぶりに行った。
こちらも「熊の親子が出没した」と警告の案内がなされていたので、公園内には人の姿がほとんど見られなかった
駐車の近くに黄色く染まった大きな「桂の木」が何本も並んでいた、
こちらの公園には、花木園、針葉樹林、郷土の森、落葉広葉樹、常緑広葉樹などが配置され、その中に800種、15000本余りの樹木が植えられている。
なかでも桜は130種、900本、椿は140種、850本と全国有数の規模を誇っている。
それぞれの木に何の木か分かるように名札が付いているので、木の名前が分からない私としては便利である。
針葉樹の代表の杉の木が細く密集してまっすぐ伸びていた。
さらに坂を上ると、桜の木や椿の木が多いところがあった。そして案内板には
「日本庭園」が近くにあると描かれていたので、そちらの方へ行った。
池の向こう側にも多くの石が据えられ、低木のマツが植えられていた。なかなか雰囲気のあるところであり、のんびりしたいところだが、やはりクマが気になっていたので早めに出たいと思い、足早に見て歩いた。
クマ出没の騒ぎのためか道の側面に「電気柵」が設置されていた。「特に朝夕の薄暗い時期は、絶対園内に入るな」と描かれていた。何しろ今現在全国のあちこちでクマの被害が出ているのでなおさらである。
ここから少し下りていくと、いくつかの建物の一角に展示館があったので、誰もいなかったが入ってみた。樹木に関していろいろ学べるところである。
白山比咩神社にあった樹齢500年の杉の木が展示され、年輪の線と500年の歴史的な出来事(1554年 白山が噴火した。1583年 前田利家が金沢城に入城など)と対比されていた。
一つの木材からどのようにして様々な数の正方形の木材のとり方法が掲載されていた。
森林に降った雨は、木の下の土と空気の中に浸み込んだ水は、だんだん下がっていき、地下水となって、長い時間をかけて川に流れ込む。そして森林の山とはげ山のちがいについて、森林のある山は落葉などで土砂や水は流れにくいが、はげ山は遮るものがないので土砂や水が流れやすいという。
地元の木材として「能登ヒバ」(アテとも言う)が有名であるが、下図のように金沢城の建物や、橋あるいは県立図書館の内部やピアノやギターなどの楽器やいろいろなものに利用されている。
輪島塗や山中漆器など石川県の伝統工芸品に使われる「ウルシ」は現在は中国産が多いが、重要文化財の修復は100%国産漆を使用することが決まり、漆を増産するために木を増やすことの他に、漆を採り終えた後に伐採した木を萌芽更新により再生した木からまた漆が採るといったことがなされている。
下図は漆採取木
樹木公園も春になったら、見事に咲く桜が見られるのであろう。

