今回は、県立図書館の向かいにある建物の「 金沢美術工芸大学」に行ってきた。
以前は、小立野にあったが、もう50年も経ち老朽化しこちらへ移ってきた。その前は、石引あるレンガ造りの現在は「石川県立歴史博物館」になっている建物にあった。
金沢美術工芸大学の建物全景
ここでの恒例となっている文化祭の「仮装行列」の様子
この建物のは3つの設計事務所が協働し、多様な景観、多様な内部空間を実現している。7つの建物からなるキャンパスを、単純に棟ごとに担当事務所を分けるのではなく、建築をスケルトン・インフィル・ファザードに分割して、敢えてその分担を相互に乗り入れることで、「多様性」と「統一性」を両立させる設計手法に挑戦しているという。
7棟の建物があるが、下の写真のように2階にガラス張りの通路があり、学生たちは下に降りなくても別の棟に自由に行くことができる。
建物の外には周りに石で囲われた池があり、「ビオトープ」といって亀や鯉を題材に制作活動も可能な憩い場である。
建物の外側には大きな芝生と遊歩道があり、その道の脇には卒業買い上げ作品を屋外モニュメントとして配置されている。
遊歩道をずっと歩いていくと脇に「辰巳用水」が流れていて、緑や水を感じながら散策できる歩行者空間になっている。
一般公開された建物には、所々に作品のオブジェが置かれている。しゃがんでいる人の体に英文字が浮き出ている。
階段前にあった白い像は一体何だろう?薄い衣を着た人のようだが、頭がなく背中に羽が付いているような「破調の美」を表しているのか。