2024年9月14日土曜日

東京 日本橋付近(3)日本橋三越本店

 東京 日本橋付近(2)日本銀行の続きで、その後近くにある「日本橋三越本店」に行った。現在の建物は、1935(昭和10)年6年の歳月を費やして増改築されたという。完成当時は「国会議事堂」、「丸ビル」に次ぐ大建築であった。

























呉服店を創業したことから始まる三越は1683(天和3)年に現在地に店を出したのが始まりという。1904(明治37)年に国内初の百貨店として誕生し、1914(大正3)年に建物が竣工し、6回の増改築を経ている。



















日本橋三越本店の正面玄関には、シンボルの2頭のライオンが、お客さんをお迎える。ライオンの背にまたがると願いが叶うという言い伝えもある。


















店内に入ると白い尖った形状がアーム状になった面白い天井が目に入ってきた。


















三越のエレベータの扉は、昔から重厚な感じで、数十年前の扉は二重になっていて内部の扉は格子状の金属が動いていたのを記憶している。


















店内の中央ホールの吹き抜け部に5階くらいの高さがあるような「天女像」がそびえている。高さが台座を入れて14m・重量6750kgで、三越の基本理念である「まごごろ」を像にしたもので三越の象徴と言われる。製作にあたったのは名匠の佐藤玄々先生で、京都の妙心寺内のアトリエで、多くのお弟子さんと「構想・下絵・原形・試作」など繰り返しながら完成までに10年かかったという。


これは欅材の木彫りを主としていて天女像は京都貴船神社山中の樹齢500年の良材を用いている。彩色は岩絵具と科学的素材を巧みに使い分け、金及び白金の載金を施している。
























こちらは木彫玉盤の上に捧げられている天花
























「天女隊」の上には輝いている文様が入ったガラスの天井がある。


















店内の一角に江戸時代に使われた立派な三越のお宝「そろばん」が展示されていた。


















こちらは三岸で売られていた大正時代のラジオや電話機