2022年1月24日月曜日

アールヌーボ展 国立工芸館(1)

 今回は出羽町にある「国立工芸館」で、「めぐるアールヌーボ展」を見に行った。(1月2日)「国立工芸館」に入るのは、できてすぐに入った時以来で2回目である。

この二つの建物は、明治時代に建てられら陸軍第九師団司令庁舎と偕行社で、現在は登録有形文化財になっている。




















1月2日ということで隣の石川県歴史博物館や美術館もやってないので、こちらもまだやってないと思っているのか人は少なかった。また、65歳以上無料ということでラッキーだ。



















フランス語で「新しい芸術」を意味するアールヌーボは、19世紀末から20世紀初頭にかけて広くヨーロッパで流行したもので、それに影響されたのが日本の美術であったという。日本人にとってアールヌーボは、最先端の芸術運動でであるとともに、西洋モードの(新しい様式とその流行)に還流した、自らの姿を映し出す鏡でもあった。アールヌーボの時代を代表するアンリ・ヴォンド・ドヴェルドやアールフォンス・ミュシャの作品、そしてアールヌーボ風の表現を取り入れた初代宮川香山や杉浦非水など、同時代の日本の工芸やデザインの展開を紹介するという。
























入ってすぐに、大きなタッチパネルに陶器が映されていて、指でいろいろ触ると器の裏側など自由に見ることができる。また向かい側にあるディスプレイにはいろいろな作品が映っていて、作品に触ると作家の紹介や作品の解説文が見れる。



















「金森宗七」の「花鳥紋様象耳付大花瓶」で、高岡銅器を使った作品
























エミール・ガレのガラスにエナメル線や金銀彩を文様を付けた作品



















ルネ・ラリックのブローチ「翼のある風の精」は金、七宝、ダイヤモンドを使っている。



二代横山弥左衛門の「菊花文飾壺」
























ガラスに描かれた植物の葉や水の中を泳ぐ魚の絵と色合いが素晴らしい。
























初代宮川香山の「色入菖蒲図花瓶」
























アールヌーボ様式の巨匠である画家「ミュシャ」が描いたパーティーのポスターで、くねくねうねる髪がアールヌーボの特徴である。