2022年1月20日木曜日

鼠多門(3)

 鼠多門(2)の続きで、門を出て階段を上り、「玉泉院丸庭園」側から鼠多門櫓の左端の入口から中に入った。


早速体温を測り中に入ると、1階は見学者はなぜか入れなくなっていた。本来の手摺のない急な階段が中ほどに見えた。


















そして現在の人が昇りやすいように緩やかな階段から上る。
























その横には、車いすの人も上がれるような昇降機もついている。
























階段横の柱や梁は木目を見てもケヤキで作られることが分かる。またはめ込みがしっかり分かる。












2階に上がるとかなりの広さがある。三十間長屋の建物の内部の幅は3間であるが、ここは4間だという。そして倉庫だと聞いているが何が置かれていたのかはっきりしていないらしいが、橋の向こうは金谷出丸なので武器もそんなに必要ないだろう。

















2階から尾山神社(金谷出丸)側を見ると橋の幅がかなり広い。


玉泉院丸庭園側を見る


石川門や三十間長屋と同じように上の方の梁は湾曲した松材を使っている。直角方向の長い梁は溝の中に入り込んでいる。



















屋根下は三角形の構造にした小屋組み、さらにその下は組物が縦横無尽に組まれており、釘がなくはめ込みでできている細かい作業である。



















壁板は地元産の「能登ヒバ」だという。


建物の端部は特に重さがかかるので、長い梁の下には壁を突き抜けた太い支え棒に支えられている。



















窓付近の作りは五十間長屋などと同じである。