2019年8月8日木曜日

卯辰山寺院群(7)全生寺②

卯辰山寺院群(6)全生寺①の続きで、その後本堂に入り、ここの住職さん説明していただいた。まず「摩耶夫人」を見せてもらった。安産・愛育守護の神として信仰されている。像は等身大であり、右脇からお釈迦さまがお生まれになったいう伝承をお姿に現しているという。
























「清正公」が祀られているが、加藤清正公は安土桃山時代に秀吉公のもとで活躍した武将である。熊本藩初代藩主であり築城や治水、干拓などの名君として庶民からの尊崇を集めた。そして江戸中期ころより清正公信仰が始まり、戦時中は武運長久を、現在は受験合格が祈願されている。



















有名な加藤清正公が虎退治をしている絵が飾られていた。







  











ここの本尊は不動明王で、1741(寛保元)年加賀藩十代藩主重教公も生母実成院は安産の祈祷を13世日寛上人に命じた。重教公を安産された後、不動明王を彫刻させて、この寺に預けて、毎月27日または28日に城中に迎えて拝礼されたという。



















ここの天井は、格式高い「折り上げ格天井」になっていた。



















三十六歌仙の一人といわれている猿丸太夫は日本全国を行脚した際に「護明尊」は守護神として太夫を守護した。1884(明治17)年に22世日道上人の夢にお告げがあり、この寺に移し祀られた。尾小屋鉱山を経営した横山家13代隆平や叔父の隆興が熱心に「護明尊」を信仰したという。



















下に写真は、中国の古い時代(1000年以上前か?)に岩石に彫られていた貴重なものを紙に写したものが衝立に貼られていた。



















1週間ほど前に「宝生紫雪」の法要が行われていたらしく、仏前にはその位牌がまだ置かれていた。
























その裏手のウィンドーの棚には、ここの特別な檀家さんの位牌が並べられ。また、様々な仏像などの説明も受けた。



















そして真ん中に赤い衣類をまとった日蓮大聖人も置かれていた。