2015年1月2日金曜日

年末の武蔵が辻界隈(2) 名鉄エムザ 黒門

年末の武蔵が辻界隈(1)に続いて、その後、名鉄エムザの方向に地下歩道を通って歩いた。
この地下歩道は、丸越百貨店の創設者で国務大臣まで勤めた「林屋亀次郎」や「加登長」の主人で県議会議員の「吉田長久」などが中心になって「武蔵地下道建設期成同盟会」が結成された。そして工事が進められ1977(昭和52)年に完成し、当時としては北陸最大規模の地下歩道が完成したという。
これにより、近江町側、エムザ側、安江町側、尾張町側が信号待ちなしで自由に歩いていけるようになった。また、その後それぞれの四つ角にエレベータが付き、階段を降りたり上がったりする必要がなくなりお年寄りなども安心して渡れるようになったという。




















「名鉄エムザ」に入ると、地下街や1階はお正月の食材やお菓子あるいは年始のあいさつ回りの手土産などを求める人でごった返していた。




















「歳末セール」の抽選会の前には長い行列ができていた。そういえば、昭和30年代だったと思うが、「武蔵商店街」の「歳末セール」の抽選会の1等の景品があの「カブトムシ」で有名な車の「スバル360」で、私は当たらないか緊張してくじを引いたことを覚えている。




















最近、1階の近江町側に観光客目当ての「黒門小路」というコーナができ、金沢名物の和菓子、北陸の地酒や海産物を売る店や「金沢棒茶」と甘味が頂ける喫茶「茶庵黒門」などがあった。
有名パティシエ辻口博啓氏の「YUKIZURI」や「越山甘清堂」の「金沢城黒門最中」など、金沢らしさを出した名前のお菓子などが並べられていた。





















北陸の地酒として「福光屋」の「加賀鳶」、車多酒造の「天狗舞」、吉田屋酒造の「手取川」や小堀酒造の「萬歳楽」そして「菊姫」の「大吟醸」、「純米酒」などがうまそうなお酒が並んでいた。
いつか刺身やおでんと一緒にじっくり飲み比べて見たいと思っている。




















また、加賀の伝統工芸品もたくさん並んでいた。私が特に目を引いたのは加賀象嵌の中川衛氏の「雉」である。





















名鉄エムザの3階の屋上のさらに階段を上ったところに「武蔵住吉神社」があり、小さな鳥居と祠がある。なぜここにあるのか分からない人が多いということで「武蔵の七不思議」のひとつとなっている。名鉄エムザやスカイホテルが建つ以前には、ここの場所は青果物などの卸市場「住吉市場」であった。私が小学校5~6年の頃に珠算塾に通う時に、この「住吉市場」の中をいつも通っていた。そのころ、この神社がここのどの辺にあったかは知らない。そして、この辺の町名を「石屋小路」といっていたが、「住吉」の名前はどこからでたのであろうか?誰か教えてほしい。





















次に、金沢城の「黒門」に行った。前田利家がここに入る前の金沢御堂の時代や佐久間盛政が入城したときには、ここが正門であったというからかなり古い。名鉄エムザの「黒門小路」はこの門に近いからその名前が付いた。




















この坂を上がった「黒門口」の手前の右側に「金澤屋珈琲店」という自家焙煎のコーヒを頂ける店がある。




















ここで一服し、オリジナルブレンド「利家」というコーヒーを頂いた。他にブレンドコーヒー「百万石」、「かなざわ物語」などがあり、コーヒー豆の販売もしているという。3,4年前に開店したと言っていた。