2012年8月17日金曜日

大清水から勘太郎川

今回もかなざわまち博2012の散歩学に参加した。
旧金沢大学工学部の横の崎浦公民館に集合した。
散歩の前に、約1時間ほど金沢の用水について講義を受けた。講師は
今日の散歩で説明もしてくれる笹倉信行先生です。
笹倉先生は、平成4~7年まで、NTT金沢支店長をやっていたときに、休日に
自転車で金沢の用水をくまなく巡って、その後「金沢用水散歩」という本を
だしたというからすごい。
先生は転勤となって、東京(江戸)、名古屋の用水も巡って、その共通性を知ったという。
金沢の寺津用水、旭用水、鞍月用水などの話も聞けた。
私もこれから、金沢の用水をできるだけ多く巡りたいと思っている。
























散歩はまず、善行寺坂とマーケットのパレットの間にある大清水(おおしょうず)
を見た。ここは一人で来てもなかなか見つからない場所だ。
二方向を石垣で囲まれ、かなり広い水面をもつ洗い場になっており、
豊かな水量の水が今でも湧き出ている。








































この水は、その後、天徳院近くの水門から亀坂(がめざか)の下をくぐって
民家の裏を落ちてくる辰巳用水の分水と合流する。
白山坂、二十人坂付近を歩いていくと、ところどころに湧き水が出ていた。
湧き水に触れてみると、かなり冷たく気持ちがよかった。
この湧き水や辰巳用水の分水が勘太郎川となっている。








































二十人坂の下を流れる勘太郎川に生えている草を「クレソン」(水辺の湿地に自生し、
野菜としても利用される)だと、先生は確信して言っておられた。




















民家の脇を流れる勘太郎川は小立野台地と緑地のある小さな台地の間を
縫うように流れる。
唯念寺の横を通り、手木橋(てこばし)をくぐり、思案橋の下を流れていって、
鞍月用水と合流する。








































勘太郎川はかって石引地内に勘太郎という人物が住んでいたから
この名前が付いた。また思案橋は本多の殿様が、この辺で、
「今日は酒にしようか、それともお茶にしようか」思案したから、
その名が付いたというから面白い。
思案橋で散歩学は解散した。この日は、坂を上がったり、下がったりの
1時間半の散歩でした。










































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