2018年1月15日月曜日

お正月の西茶屋街の昼と夜の風景(1)

今回は、お正月(1月6、7日)に西茶屋街に昼時と夕暮れ時に行ったので、その様子を紹介する。



















ひがし茶屋街に比べると、ひっそりして人が少ない。昔は、ひがしと同じようにメイン通りのほかに、いくつかの通りがあったようだが、現在はここの通りだけになってしまった。でも茶屋街の雰囲気を、人が多いひがしと違ってゆったりと見るならここがおすすめだ。次のブログで紹介するが、夜になると「ひがし」より、煌々とライトが点いていて華やかな感じだ。



















茶屋街の入口にある金沢の銘菓のひとつである「諸江屋」は嘉永2年の創業で、特に「らくがん」は、当店の初代が京都で修業中に会得したものだという。上下の落雁に洲浜を挟んだ素朴な味わいは茶人好みだという。この店の前側には、レトロな看板や街灯が建っている。



















この通りと路地の脇ににひときわ高い木1本立っているが、ここの建物は「にし 料理茶屋」で家の周りには、京都の町屋にもよく見かける風情のある「犬矢来」が設けられている。
























この路地に芸妓さんの守り神として祀られている「妙法地蔵菩薩」がある。高さ30cmのかわいらしい地蔵さんで、別名火除け地蔵と呼ばれている。



















この地蔵さんは、この古めかしい建物の中にあった。



















現在、西茶屋街には芸妓さんがいる店は4軒あるが、そのうちの一つの「美音」



















そして、その向かいには「はん家」と「明月」には、いまも夜になると華やかに芸を見せてくれる。3年位前のイベントに参加した時に、明月の「結」さんと「はん家」の「ゆき葉」さんから「千者札」をもらったことを思い出す。三茶屋でも一番多くの芸妓さんがいて、夕方ともなるとタクシーなどがずらりと並んでいる。去年なったばかりの新人の芸妓さんもいる。



















こういうずらりとお茶屋が並んだ風情のある佇まいは、他にはめったに見れない所である。奥の方には、このブログでも以前紹介したお茶屋のお座敷を再現した部屋が無料で見れる「西茶屋資料館」やコーヒだけで、紅殻や群青の壁の部屋や素晴らしい工芸品が見れる「華の宿」は必見である。



















奥の角には甘納豆の店の「かわむら」がある。



















ひがしに比べてお土産屋が少ないが、西茶屋街でも一番に人気のある店で、多くの人が土産物を探していた。他の観光地の土産店は、金沢駅構内でも店を出しているところが多いが、「かわむら」はここだけしかない。



















多くの甘納豆の種類があり、色々食べてみたいという人のために、小分けして小袋に入っている。最近観光客用には、こういう趣向に変わってきていて、他の金沢のお土産屋さんも、多くの種類のものを小分けして売っている所も多いようだ。



















店の裏には、洒落た建物の中で甘納豆や飲み物など一服するとことがある。



















その向かいには、大正ロマンの香りがする建物の「西茶屋街の検番」がある。ここでは、土曜の午後には、にしの芸妓さん一同が集まって稽古をする場所である。また、その稽古を見学体験できる日があり、一般の客でも見ることができるという。