2014年8月13日水曜日

西茶屋街 夏まつり

今回は西茶屋街で「夏まつり」のイベントとして、普段の値段より安く、踊りや料理、太鼓遊びが体験できるということで午後の6時から参加した。


























場所は西茶屋検番の2階で行われた。ここでは西茶屋街の芸妓たちが集まって定期的にきびしい「けいこ」をしているところだ。




















舞台のある大広間には観光客も含めて100人くらいの人がいた。天井を見ると明かりとりのためか、広間の真ん中のほうは高くなっていて窓があった。
「ひがし茶屋」は格式が高いが、ここ「にし茶屋」の芸妓さんは従来の慣習にこだわらずいろいろなことにチャレンジしているという。
芸妓さんは源氏物語の出てくる名前にしている人が多いという。そういえばこの近くで幼年時代をすごした室生犀星が昭和のはじめに芥川龍之介を西茶屋に招待したときに、龍之介が「しゃっぽ」という芸妓に心を寄せたという話を聞いたことがある。

最初は出された仕出し弁当を食べ、近くに座った人と談笑しながらビールやお酒も頂いた。いい気持ちになったところで芸妓さんの唄いや三味線が始まり、踊り方の芸妓さんが出てきて踊り始めた。








































その後、芸妓さんがお客さんの中に入り、お酌をしながら歓談したり、一緒に写真を撮ったりした。
私も積極的に話に参加し、二人の芸妓さんから名刺代わりという「千者札」というものを頂いた。これを財布の中に入れておくと、お金がたまるという言い伝えがあるという。




















三味線を弾いていた芸妓さんと話をしたら「自分は三味線は始めてから3年になるが、踊りはもっと前からやっている」と言っていた。
「一調一管」で全国的に有名な鼓の「乃莉さん」がいて、多くの人に囲まれて一緒に写真を撮ったり話をしていた。なんとなく貫禄があった。




















その後にお客さんが太鼓と鼓をたたいて遊ぶ「太鼓遊び」が始まり、2,3人の人が舞台に上がりたたいていたが、皆さん自信があるようでスムーズにたたいていた。




















最後に私の友人が勧められて舞台に上がり太鼓をたたいたが、非常にうまくびっくりした。そして彼のたたく音の中で「百万石音頭」をお客さんが大勢舞台に上がり踊りを踊った。私も踊りの輪に入り、前の人に合わせて何とか踊り、日ごろできない珍しい体験をし大変楽しいひと時を過ごした。




















帰りに1階に下りると、入るときには気がつかなかったが「女夫獅子」が飾ってあり、一方のは口に刀をくわえていたが、もう一方のは二枚の座布団の上に載っていて小さな獅子だった。




















外に出たら、夜の「西茶屋街」をはじめて見ることができたが、昼見るのとは違い情緒があった。
ただ「検番」の中は人で一杯だったが、外には歩いているお客さんはほとんど見られなかった。

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