2013年11月9日土曜日

舟木伝内の復刻料理 つば甚

今回は「加賀藩 季節の味づくし」というテーマで加賀藩の殿様の御抱えの料理人だった舟木伝内の復刻料理を食事するというイベントに参加した。場所は寺町通りの「つば甚」であった。(10月29日参加)




















舟木伝内は5代綱紀、6代吉徳に仕えた「御膳方」という料理人で、貴重な料理書を残している。「ちから草」は料理人の心構えを記されており、子の安信と食材の産地をまとめた「料理無言抄」などがある。今回は舟木伝内が残した料理書をもとに「つば甚」の料理人が作ったものである。
12月から上映される「武士の献立」は料理侍の舟木家の様子を題材にしている。

大広間に50人くらいが参加していたが、さっそく女将のあいさつがあった。




















続いて出た料理について紹介しよう。
付出に出た菊花などのゴマクリーム掛けはおいしかった。




















加賀野菜をふんだんに使われており、五郎島金時や加賀レンコン等を使った料理が出た。また、舟木伝内の藩主の料理書にぶりがよく出てきており、はしりのぶりの刺身は非常に柔らかく、おいしかったし、今回は「初ぶりのほう葉焼き」という珍しいものを食べることができた。





























































また、蕪のあんかけの煮物は柔らかく、味付けもほどよく食べやすかった。




















酢物のコウバコガニは石川県はまだ解禁になっていないので、もう既に解禁になった新潟産だそうだ。内子はやはり大変おいしい。




















おこわとなめこ汁




















五郎島金時芋ぜんざいと渋皮栗





















旬の食材を生かした季節感あふれる料理で、見た目、味付け、香りすべて手が込んでいて申し分がなかった。おいしいものをたくさん食べて非常に満足したが、加賀藩主はいつもこんなものを食べていたのかと感嘆してしまった。

ビールを飲んでいい気分でいると、私の横に新聞記者が来て今回の食事の感想を聞かれた。適当に返答したが、次の日の新聞に掲載されてしまった。
今回もなかなか経験のできないよい体験ができた。部屋の窓からは犀川、戸室山、医王山が一望できた。


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