2013年11月19日火曜日

鏡花うさぎまつり(2) 加賀万歳、芸妓の舞

前回のウォークに続いて午後は久保市乙剣宮の境内で開かれていた「うさぎマーケット」を見物した。主催者の宣伝が熱心だったので多くの人で賑わっていた。




















「酉」(とり)年生まれの鏡花は母から「向かいの干支」(十二支を円に配して向かい側にある動物)であるウサギは縁起がいいと教わり、おもちゃや灰皿、水差しなどのうさぎに囲まれて過したという。それでウサギのグッズにちなんだ雑貨が並んでいた。また、東京の神楽坂に鏡花が住んでいたことから下新町と神楽坂の交流が最近始まっているということで、神楽坂の化粧品や和装の小物等も並んでいた。

神社の境内に設けられていた「彩り芸能舞台」で午後1時から「加賀万歳」が行われた。この万歳は太夫と才蔵がこっけいな掛け合いを演じる。太夫が語り手、才蔵が笑わせる役になっている。
市指定無形民俗文化財になっていて、前田利家が越中府中にいた時、農民たちが正月に領主の前で越前万歳をやったのがルーツである。
出演した人は、いつもよく見る加賀万歳保存会の会長、副会長などで、始まる前から面白い話をしていて人を笑わせていた。
今回は、人気のある「町尽くし」で、旧町名が出てくる「旧町尽くし」と新町名が出てくる「新町尽くし」と新幹線がもうすぐ金沢に来ることから、金沢から東京までの地名が出てくる万歳をやった。この中で出てくる町名や地名などは私も好きでよく覚えているので興味が尽きなかった。








































続いて午後2時から、同じ舞台で主計町の芸妓の舞を見ることができた。唄いと三味線の「地方」(じかた)の二人が後ろにいて、その前で若い芸妓さんがきれいな着物を着て「舞」を踊った。題目は鏡花の作品である「義血侠血」と最近「金沢おどり」などでもよくやっている「金沢風雅」である。




















次にその舞を踊った二人が勇壮に太鼓を鳴らした。








































その後、「お座敷太鼓遊び」があり、お客さんを舞台に上がらせて、お客さんが「テン・ツク」の音にあわせて大小の二つの太鼓を鳴らすというものである。最初、希望者の二組四人が舞台に上がってやったが、もう一組は希望者がいなかったので芸妓さんが指名した。その一人に私が指名されてしまった。「テン」と言えば横にある大きな太鼓をたたき、「ツク」と言えば下にある小さな太鼓をたたくというものである。「テン」と「ツク」はランダムに早さもばらばらなので最初はかなり間違ってしまったが、だんだんうまくやれるようになってきたところで終わった。
たいへん面白い体験をさせてもらった。今度は本格的な「お座敷遊び」に挑戦したいという感情にかられた。
次の写真は私ではない。




















その後、夕方、夜までイベントがあり、6時までいると「石川の重伝建」のDVDがもらえるということだったが、前から別の予定があったので残念ながら帰った。


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