2012年9月5日水曜日

魚住為楽の工房

長町の民家の一角にある魚住為楽の工房を訪ねた。




















人間国宝の三代魚住為楽(安彦)さんが説明してくれた。
砂張という銅と錫の合金で、銅鑼、仏鈴や風鈴などを作っている。
材料から製品までの一環製作で、銅と錫のインゴットを溶かすことから、
粘土、籾殻、や炭の粉など混ぜて型を作っている。そして、鋳造作業をやり、
鋳造品を削ったり、槌でたたいたり、やすりで磨いたりして成形していく。
最後に、漆を塗り、焼いて色付けをする。
その工程は、いろいろな作業があって、出来上がるまでに1年以上かかる
ものもあるという。




























































銅鑼は、茶の湯や出船の合図などに使用されるが、銅鑼の中央のヘソ
をポーンとたたくと長く余韻が残る。
ちょっとたたかせてもらったが、その音色と長い響きに気分がよくなった。








































先代の魚住為楽がいろいろ試行錯誤して、形状などを開拓していったが、
やはり「勘」と「こつ」だけが頼りだという。
銅鑼製作の「こつ」は特に槌うちと焼きいれにあるという。

次のあとを継ぐ若い魚住為楽さんは、外側に彫刻や象嵌で模様をつけた
花瓶、器、や置物など作り、能楽美術館横の店などで売っている。
直に魚住為楽さんの家に行けば、安くしてくれるとのことであった。




















三代の魚住為楽さんは私と同じ高中の卒業生で、昔の高中時代の話題に
話が弾み、親しみを覚えた。

以前に行った宮崎寒雉の工房と同じで、古い町並みの静かなところで
作っているとは驚きであった。
金沢の伝統工芸は、このようなところで作っていることが多いのだなあと思った。

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