2025年9月29日月曜日

上高地(4)明神池~河童橋(戻り)

 上高地(3)明神池 奥穂高神社奥宮の続きで、今度は梓川の橋を渡り、川の反対側の遊歩道を散策して「河童橋」に戻った。



















この「明神橋」は、「河童橋」と同じ木造の吊り橋だが、丸太をいっぱい使った古めかしい橋で、「河童橋」に比べて人の数が随分少なく、ゆったり渡れる。橋を渡って左側へ行くと「徳沢園」に行くが、今回はここから右側に曲がって「河童橋」方面に戻る。







































こちらの遊歩道は、平坦な道が多く広々として歩きやすい。周りに白い苔が多く見られた。
































細いが真直ぐに伸びた木々がいっぱいの森が所々にあり、白樺の木も多く生えている。


















こちらの山は「明神岳」と上の方が雲に隠れているのは「前穂高岳」か?先日の豪雨による土砂崩れによって岩肌が見える所なのか?


















こういう折れた木も所々にあるが豪雨によるものなのだろう。


















こちらは小さな川の流れがあった所のようだが、現在は水がない。こういう所は白い砂礫堆積している。
























近くに猿やカモシカなどいろいろな動物がいるが、今年特に多く出ている「ツキノワグマ」は、非常に危険なので、そのクマ除けのための大きな鈴がが付いている。


















緑の葉が多い中にナンテンのような赤い実がなっていた。


















「小梨平」キャンプ場付近を流れる「清水川」もエメラルドグリーンである。
























「河童橋」に戻ると、午前中よりは人が少なくなったが相変わらず多い。この時間にはだいぶ穂高連峰も見れるようになった。やはり今年は暑かったので残雪が少ない。


















「河童橋」付近のお土産屋は、人がいっぱいで混雑していたが、お土産を買って帰路に就いた。


2025年9月26日金曜日

上高地(3)明神池 奥穂高神社奥宮

 上高地(2)河童橋~明神池 嘉門次小屋に続きで、続いて「穂高神社奥宮」の鳥居をくぐり中に入った。



















奥穂高神社奥宮 境内図






















明神池のほとりにある穂高神社奥宮の本殿には、穂高見命(ほたかのみこと)という、日本アルプスと海陸交通を守護する神を祀っている。穂高神社の本宮は、安曇野の中心の安曇野市穂高にある。また、峰宮が奥穂高岳(3190m)の頂上に祀られている。



















池はひょうたんの形をしていて、手前に池が「一之池」


















池の向こうには荒々しい「明神岳」が見える。



















この透き通った池に向かって「嶺宮遥拝所」があって観光客がお参りしている。
































奥の方の池は「二之池」で、イチョウバイガモという珍しい水草やイワナ、マガモが生息しているという。
























こちらは池の中に大きな石がいくつか置かれており、後ろの針葉樹とともに、まるで素晴らしい庭園の趣がある。


















この辺りの池には後ろの木々や山が池に移っていて別名鏡池といわれる。
































透き通った池や大きな岩や多くの小さな島の上の緑の木々、そして奥の悠々しい明神岳と見える風景は最高のパワースポットである。






































社務所の前に「龍頭鷁首」というものが飾られていたが、龍も鷁も想像上の動物で、龍はよく水をわたり、鷁はよく飛び風に耐え、海運吉祥を招く象徴とされ、古くから言われてきた。ここ奥穂高神社奥宮大例祭では、平安時代を思わせる雅なお祭りが行われ風流を楽しむ。




















2025年9月21日日曜日

上高地(2)河童橋~明神池 嘉門次小屋

ここで「上高地」が他の地形と違う所を紹介する。近くに3000m級の槍穂高連峰を仰ぎ見る景勝地であり、標高1500mという高地にもかかわらず、平坦で広々とした地形が奥まで延びていることである。高山の谷間でこれだけの広さの平坦地がある場所は、日本では「上高地」以外にないという。下図の白い部分の「大正池」から4時間以上歩いてようやく「横尾」に着く。「横尾」の少しから先は、傾斜地になって登山ということになる。















河童橋~明神池~徳沢園までの地図













上高地(1)平湯~河童橋~明神池の続きで、さらに「明神池」に向かって散策する。

所々に河童橋や明神池があと何kmと出ているので、歩いていてもどの辺にいるかすぐわかる。



















遊歩道も梓川に沿っている所もあり、川向こうの山々も青々としていて眺めがよい。しかし所々に先日の豪雨により流れてきた折れた木々が見える。


















この遊歩道には、今夏あまりに暑かったのか、あまり花が見られなかったが、上の方は黄色くなった花「ハンホソウ?」がこの湿地帯に見られた。

































先日の大雨で、ここにあった小さな橋が流されたらしい。その工事途中の様子が見えた。川の流れが変わらないように大きなパイプや細いホースが見える。今年の夏は突然の豪雨によって各地で被害が出ている。


















樹木のことはよく分からないが、「上高地」を歩いていると、森の雰囲気が次々と変わっていく。鬱蒼と茂った森の中から明るい森が現れたり、整然とした針葉樹林を抜けると、枝葉を自在に伸ばす広葉樹林の林が見えたりする。やはり冬は寒いところだから、白樺の木もあちこちで見られる。


















「河童橋」から1時以上歩いたところでようやく「明神池」に着いた。ちょど腹が減ったところで、梓川の支流の宮川のほとりに立つ「嘉門次小屋」には、名物のイワナを食べる人でいっぱいだった。


















イワナの定食が出てくるまで、ここ「嘉門次小屋」を一回りすると、川のそばでイワナを手早く串にさしている人がいた。
























また、そのそばのレトロな部屋の中の囲炉裏に薪をくべて、何本も串に刺したイワナをじっくり焼いているおじさんがいた。随分昔から変わらない方法で焼いているのだろう。


















その囲炉裏で焼いたイワナは、普段食べられない独特の味で、おいしかった。


















近くに「明神池」にの碑があり、そこに山岳ガイドだった「上條嘉門次」の顔が刻まれていたが、「上條嘉門次」は、上高地を語るうえで欠かせない人である。1年のほとんどを上高地で暮らす嘉門次は、山の地形・地理に精通していたため、上高地を訪れる登山者たちの案内人としても活躍する。その後、ヨーロッパのアルプスでの経験が豊富だったウェストンと出会い、上高地を知り尽くす嘉門次を信頼し、ウェストンは日本アルプスを世界に紹介し、上高地は一躍有名となったという。


















ウェストン碑


2025年9月15日月曜日

上高地(1)平湯~河童橋~明神池

8月の末に、毎日異常な暑さから、少しは涼しいところに行きたいと思い、「上高地」に行った。「上高地」私の思い出がある所でもあり、自然が豊かな場所で好きな場所でもある。

「上高地」へは、これで4回目になるが、最初に行ったのは学生時代で、7人の仲間と「徳沢園」で1週間キャンプをしたことで、若い時に行ったこのキャンプは非常に楽しかった記憶に残っている。 

今回は、福光から高速に乗り、約2時間20分くらいで、「平湯バスターミナル」に着いた。



















平湯の駐車場は平日なのでそんなに混んでいない。土・日はどれくらいなのだろうか?

ここから「上高地」行きのバスに乗り換え、「釜トンネル」を通って「上高地」に入るしかない。一般の車両が入れなく「上高地」のきれいな自然が保護されている。



















途中に木陰の向こうに見える建物は、「帝国ホテル」である。前回は「大正池」でバスを降り、ここから歩いて「田代池」付近の湿地帯を通り「上高地帝国ホテル」の中に入って、コーヒを飲んで一服した記憶がある。


















バスを降りて「河童橋」付近に来ると、相変わらず多くの人で賑わっていた。ただその向こうに見えるはずの「穂高連峰」は雲がかかって、残念ながら見えない。


















「河童橋」の下を流れる「梓川」は、いつもながら非常に透き通っていてすばらしい。今年も夏は猛暑続きで暑かったので雪解け水か分からないが、相変わらず薄エメラルドグリーンのきれいな流れである。


















「河童橋」は「上高地」のシンボルとなっているが、その歴史は不評で、名前の由来についても分かっていない。「河童橋」付近は、「上高地銀座」と言われるくらい人が多く、普段着の人や登山スタイルの人たちが入り乱れていて、人気スポットである。梓川の上流側には、登山家の穂高連峰が、下流には焼岳の姿が美しい場所である。
































穂高連峰ついて、それぞれの山々の名前が描かれていた。一度は登りたかったがもう無理である。


















「河童橋」を超えて左に曲がって歩くと、六百山を望む岳沢湿原がある。


















このあたりの水の流れは緩やかで静かである。水の中に入った細い木々がまっすぐ伸びて、この雰囲気もなかなか素晴らしい。


















湿地帯には川の姿がいろいろ様子が見える。


















途中に幹部分が大きく割れて、その中には何か成長している様なものが見える珍しい木があった。
























「明神池」の方向の遊歩道を歩きながら、森林浴をを楽しむ。こういう静かな雰囲気の所を散策するのは昔から好きなので、また来たくなる。


















また木々の間から流れる川は「梓川」の支流の「清水川」が流れている。所々に水の流れがあり、これもまた雰囲気のある所である。こちらの水も清らかできれいな流れである。