2017年8月18日金曜日

松任ふるさと館

前回の「千代女の里俳句館」の続きで、その建物の裏に回ると、「松任ふるさと館」と「中川一政記念美術館」があった。
表門は、銅板葺きの平唐門で柱の面取りなどに宮大工の作り方がみられるなど質の高いものだという。



















玄関に立派な春日灯篭がある。この建物の中は無料である。



















「松任ふるさと館」は、明治・大正・昭和にわたり、金融、米殻、倉庫業などの分野で活躍した吉田茂平氏の私邸で、元々は白山市安吉町にあったものを、大正元年に交通の要衝である現在の地に移築され、昭和57年に旧松任市がこの邸地を譲り受け開館したという。
























中に入ると、広々とした各部屋があり、立派な欄間そして朱塗り壁の格式高い書院造りの間や数寄屋風の化粧軒天井など、材料にお金をかけた「普請道楽」ともいえる、大規模で質の高い作りとなっている。
















また、この和室のすぐ近くに、板の間のフロアにテーブル、ソファーや暖房装置を備えたレトロな雰囲気の洋室があり、いかに贅を尽くしたかがわかる。



















和室の横には囲炉裏があり、上に「自在鉤」が掛かっている。ここに掛かっている紐を調節することにより火と鉄瓶の距離を調節する。そしてその下に鯉の木彫りがあるが魚は火の守り神として付いている。その下に鍋や釜、鉄瓶を掛けるものである。
























「紫雲園」は、前庭・側庭・主庭からなる築山池泉回遊式の庭園で、金沢の庭師などが大正元年から12年間かけて作られたという。「紫雲園」の名前の由来は、豊臣秀吉が好んだとされる全国的にも珍しいとされる紫雲石があることに因んでいるという。
池を中心にいろいろな形の灯篭や巨石が置かれている。池の向こうに小さく見えるのは四脚型雪見灯篭である。



















シラカシ、松、ヒマラヤスギなどの高木も茂っている。




















主屋の座敷から縁側を通して見える庭園は四季の移ろいを感ずることができるであろう。



















周りに巨石がある池には多くの黄色い鯉がいた。何も持っていなかったが、手をたたくと競うように寄ってきが、鯉に悪いことをした。



















この建物は、オエと呼ばれる田の字型の加賀地方独特の農家住宅な発達した平面形式だという立派なものだった。ケヤキによる太い柱、指し鴨居、帯戸、貫と白漆喰、上部の縦横の5本の太い梁の構成に、当時の大規模な農家住宅の特徴がみられるという。



















ここは、松任駅前にある便利な場所だが、人がほとんど見かけない。金沢の観光地は人がいっぱいで大にぎわいだが、金沢駅からJRで10~15分、バスでも20~30分で来れるところで、これだけ立派な庭園と建物がある。もっとPRすれば大勢の人が見学に来るのではと思った。

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