2015年2月17日火曜日

西外惣構堀(1) 本多町 広阪、柿木畠 

今回は、金沢城の周りにある東西の内、外の惣構堀のうちの西外惣構堀沿いを歩いた。
惣構堀は、城防備のために作られたもので、1599(慶長4)年に藩祖前田利家が亡くなり、2代藩主利長が金沢に戻され、徳川家が前田家つぶそうとしているのを防備するするために、高山右近に命じて東西に内惣構堀(内堀)を作らせたのである。
また、1610(慶長15)年の3代利常が篠原出羽守一孝に命じて外惣構堀(外堀)を作らせた。












「金沢之絵図」金沢市立玉川図書館所蔵






惣構堀は城防備の堀ということで、堀の内側には土を6~9mの高さに盛り上げて土居(どい)とし、雑木や竹などが植えられていたという。




















西外惣構堀の源は、現在の「本多町園地」か「旧中村邸」裏あたりでろうか?




















本多町通りから21世紀美術館と知事公舎の間のところにその堀が見え、現在は辰巳用水の分水が「美術の小路」からつながって満々と水が流れている。




















ここの通りにアーチ型の「宮内橋」があるが、この橋名の由来は延宝の「金沢城下図」にも出ている小幡宮内の邸宅があったからで、橋は板橋で番人が常駐していたという。

































「金沢城下図」金沢市立玉川図書館所蔵






この辺りは、西外惣構堀跡がどんなだったか見せられるようにきれいに整備されていて、堀の内側の石垣の上に雑木や竹が植えられていたことが分かる。









































この堀沿いの通りの向こう側に、金沢市役所南分室(以前は北陸学院短大などの建物であった)があるが、建物も老朽化して耐震性の問題もあり、第2庁舎として建て替えられるという。




















先日の新聞に本庁舎とこれから建てる第2庁舎を地下道で結ぶという計画であるというから、外惣構堀の下を通ることになる。そして、一般の人が外惣構堀の水の流れを間近で見ることができる憩いの場を作るという。また、現在ある本多町にある職員会館を移し、21世紀美術館から鈴木大拙館までつながる「緑の小路」、「美術の小路」を含めた本多町歴史文化ゾーンの散策空間を作るという。また、今日の新聞にこの辺は茶室が多く残っていることから「茶の湯空間」として整備するという。楽しみがまたひとつ増えそうだ。




















その後、商店街の裏を通っているが、狭くなっており元の惣構堀は幅9mあったというから、現在の商店街と通り辺りまで堀であったらしい。


























「うつのみや」の前で、「鞍月用水」と合流している。




















「うつのみや」の横に橋が架かっているが、その橋を渡ると坂になっており、土居であったことが分かる。
そして、老舗の「蛇の目寿司」の前を通っている。




















下図の写真は昭和12年ごろの「蛇の目寿司」であるが、現在もその面影が残っている。学生の頃の今から50年近く前にここへ入って、大変おいしかったことを覚えている。




















その後、ビルの谷間を流れて香林坊橋に至る。





















2 件のコメント:

  1. 「うつのみや」の前で鞍月用水と合流 と書かれているのを見て過去の鞍月用水で昔(?)行われていた「友禅流し」とこちら東京で行われる「染の小道」を思い出しました。
    2014年9月の「幸町、菊川界隈(3)」です。

    東京では、東京都から毎月都民に配られて(新聞の折り込みで配布)いる「広報 東京都」2月号に「早春の川面を彩る鮮やかな反物 落合・中井界隈(新宿区)」と題して染物が川面に張られた写真が掲載されています。

    染物の文化が息づく落合・中井界隈。もともと、江戸の染物職人や染物商たちは神田紺屋町に集積し、江戸小紋や江戸更紗などを創り出していた。
    明治時代に入り、職人たちは上流に美しい水を求め、神田川と妙正寺川とが合流する落合に移り住み、まちは栄えていった。
    昭和初期から30年代にかけ、京都・金沢に並ぶ染物の産地として、300軒を超える染色関連業が軒を連ね、染めた反物を妙正寺川で洗う風景が見られたという。
    最盛期から数は減ったものの、今でも落合・中井界隈には、その技術を受け継ぐ職人や作家たちが集う。
    6年前からは、職人や地域の人々が一緒になって落合・中井を「染のまち」として広く発信しようという取り組み『染の小道』を始めた。イベントでは、妙正寺川の川面に反物を張る「川のギャラリー」と店舗や工房の軒先に暖簾を展示する「道のギャラリー」が街を彩る。
    今年も2月27日(金曜)~3月1日(日曜)の3日間、染のまちは多くの見物人で賑わう。
    http://www.koho.metro.tokyo.jp/koho/2015/02/oasis.htm より転記。

    小生も今年で3回目になりますが、来週末の開催中に見に行く予定ですが、
    提示して頂いた「鞍月用水」や「内惣構堀」(過去には9m幅)より川幅は広い(洪水発生のため川幅を広めた。)ですが、川の流れ(水量)が少ないのが実情で「友禅流し」はできません。
    毎年友禅流しに近所の小学校や美術専門学校から友禅に思い思いのデザイン(?)を施し展示されているのと近辺で関係お店が趣向を凝らした「染」に関する物と関係者が和服(現代調ですが)を眺める楽しみがあります。
    金沢でも同様のイベントがありましたら提示をお願い致します。

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    1. 2/27~3/1に行われた落合、中井地区の「染の小道」のイベントをネットで見せてもらいました。東京のこういう所で、このようなイベントをやっていることは知りませんでした。昭和30年ごろまでは盛んに染物を行っていたが、一時衰退しかけたのをまた復活させようと頑張っているようですね。金沢の工芸も、中には衰退寸前になっているのを、何とか存続させようと金沢市も後継者育成を計っているのも多くあります。
      しかし、金沢と大江戸、大東京はスケールも違うので、東京のいろいろな地区でいろいろな工芸職人が居る事をテレビで見たことがあります。貴方がまた行かれた江戸、東京の工芸についてまた教えてください。
      工芸については金沢も京都、東京に引けを取らないことを誇りに思っています。
      金沢の「染」に関しての工房やイベントを訪ねて、また紹介したいと思います。

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