2021年2月15日月曜日

金石界隈(5)金石こまちなみ通り 要川 木挽川

 金石界隈(4)金石こまちなみ通りの続きで、さらに進むと町屋が何軒か残っている。こちらの町屋は、袖壁、サガリに玄関の横は格子を持った大きな戸がついている。ここに店があり、何か売っていたのだろうか?2階は低く防火のためか黒壁に分厚い格子戸がついている。側面は一面が下見板張りとなっている。




















こちらも古い家で、屋根の勾配が低く平屋かまたは2階が狭い部屋があるだけだろう。



















こちらの町屋はこじんまりしているが、赤戸室石の石積がなされていた珍しい家である。



















ここは、金石の町の入り口を取り囲むように流れている「要川」で、「元禄年中宮腰町絵図」にも載っていて、犀川に流れ込んでいる。
































昔、木曽街道の続きが松任より海岸筋を通って宮腰に入り、ここ「久昌庵」が終点であったという。この庵で休み、隣の茶店(番匠屋)で休んだという。この前には「南無阿弥陀仏」と刻まれた自然石が建っている。その後ろには、「六道御守護大慈悲地蔵」が安置されている。




















ここも門構えと石と木の塀は古そうだ。また、塀裏の松も立派な木で趣がある。



















こちらの川が宮腰から金沢城下へ木材を運んだという「木挽川」である。城下に入ると「大野庄用水」となり「長町」方面に繋がっている。非常に緩やかな傾斜なので、大野庄用水の水量が少ないときは、「木挽川」には流れが来ないこともあると聞いたことがある。
















「木挽川」と「要川」が合流して犀川に流れ込むところである。



さらに犀川沿いの左側には、「金石港」があり、「金沢市漁協」の建物と「船溜まり」となっていて、漁船が多く停泊している。



















船の中には、上部にライトを付けた「イカ釣り漁船」も停泊していた。