2023年1月25日水曜日

長町武家屋敷跡 ごはんカフェ くりの樹

今回は、 長町武家屋敷跡周辺に用事があり、終わった後で仲間とランチに金沢町家を改装した「ごはんカフェ くりの樹」に行った。

「野村家」の横の通りを少し入ったところにあり、1年半前にオープンしたという新しい店である。






































こじんまりとした和室2部屋にテーブルが五つ置かれていた。壁は群青色になっており、欄間の黒色の板には洒落た文様が描かれていた。こういう雰囲気の店のランチはさすがに女性客が多い。


















床の間には、尾山神社の宮司さんの「福寿」と描かれた掛け軸ときれいな生け花が飾られていた。窓側の障子も洒落た文様になっていたおり、その下のテーブルには金沢伝統工芸品の「加賀てまり」が置かれていた。


















縁側からは古風な庭が見え、朝に降った雪がうっすらと残っており、古い木々や飛び石のほかに多くの灯篭が置かれていた。


















庭の斜め奥には、九谷焼の「鏑木商舗」の庭が見え、その手前には左官業の石動家の屋敷である。


















早速、おひつに入った地元の「ひゃくまん穀」のごはんと7品のおかずが付いてきた。さすがに「ごはんカフェ」だけあって、暖かいおいしいごはんと新鮮な食材を使ったおかずはどれもおいしくいただいた。


















デザートのわらび餅とコーヒー


















帰り際には、玄関横に素敵なブローチやイアリングなどのアクセサリーが並べられていた。


















安政期の地図を見ると「野村家」の隣に「不破家」そしてその裏には「入江家」が載っているが、現在はそれら敷地がいくつかの家に分かれたのであろう。

















「ごはんカフェ くりの樹」からさらに路地を進むと、昔ながらの土塀とは違うが、見た目では上面は白漆喰で下面が板状(?)の立派な長い塀が連なっている家があった。この辺りの風情に合うように建てられたのであろう。


















この後、「くりの樹」の後ろにあたる長町武家屋敷跡の一番の見どころがある武家屋敷の土塀が並ぶところにある「鏑木商舗」の隣に「ソイルフッラグシップショップ」という店に入った。ここもオープンして約1年半ぐらいだという。


















左官の技術と珪藻土、保湿性のある材料からいろいろな製品を作っていて、その展示販売している店だという。珪藻土と言えば「七輪」などはよく知られているが、ここでは、カップ、コースタのほかに、風呂上りなどに使うマットがあった。濡れた足を載せても保湿性があるためすぐ乾くという面白いものを見た。