東京(6)東京都庭園美術館②の続きで、その後建物の外に出た。正面玄関より左側面から見える建物の外観で、1階の丸い柱の奥はには「大客室」、円形に突き出た場所は「大食堂」である。2階にはベランダがある。
「オシップ・ザッキン」という面白いオブジェ
茶室前には、趣のある赤松が植えられている。
重要文化財となっている旧浅香邸の茶室「光華」は、武者小路千家の茶人である中川砂村が設計し、大阪の数寄屋大工棟梁平田雅哉は施工し、昭和11年上棟されたという。茶席は小間、広間、立礼席の三席からなる。
立礼席は明治の初期に裏千家が外国人のために考案した椅子式点前の茶席で戦後各流派家元の茶席に普及したが、戦前では珍しいという。天井が高く、全体に明るく開放的な造りとなっているのが特徴である。アール・デコ調の本館に調和した施主である殿下の好みが反映している。
「西洋庭園」の周りには、大きな「スダジイ」とアメリカ帰りの「ワシントン桜」がたくさん植えられていた。ここ庭園では、さまざまな植物があり四季折々に楽しめて、見ごろには色とりどりの花々など見れるので、散歩にはもってこいの所である。