2023年5月30日火曜日

四高記念公園 しいのき緑地(石川テレビまつり)

金沢街中にある「 四高記念公園」と「しいのき緑地」に、毎週のように土・日曜日にはテントを張ったイベントをやっているので、久しぶりに見に行った。



















今回は「石川テレビまつり」で、テント販売やキッチンカーでおいしそうなものを売っており、今日は日曜日だが、昨日にはステージで踊りなどの催し物があったようなので、もっと多くの人がいたであろう。

それでも公園には昼時だったので、多くの若い人や家族づれの人が来ていた。そして好きなものを物色して、テーブルが置かれた大きなテントの中や芝生に座って楽しそうに食事をしていた。
































「しいのき緑地」では、「パンフェスタ」をやっており、こちらも各地のおいしそうないろいろなパンを売っていた。
























こちらの方も多くの人でごった返してており、何を食べようかポスターを長く見入っていて選んでいた。


















ポスターに出ている店番号にテントの店が並んでおり、そん前にはきちんと行列が並ぶように多くの柵が作られれいた。


















結局「淡路牛のカレーパン」は人気が高くすごい行列だったので「隠岐牛カレーパン」と日光の「金谷ホテルベーカリー」をお土産として買った。どれも大変おいしかった。


















観光客と地元の家族連れなどの人出を呼び起こしたこうした街中の催しは、賑わいを作り活気を取り戻している良い企画だと思う。街中に広いスペースがある金沢市ならではのものであろう。


















金沢城に行くと、二の丸下の北面の石垣には、作業者がロープで石垣を降りて、石垣の隙間に生えている草を取り除いていた。そういえば来週は「百万石まつり」である。
















2023年5月25日木曜日

金沢港 巨大クルーズ船見物

今回は、 金沢港に過去最大のクルーズ船が寄港するというテレビニュースを1週間ほど前に見て、同じ船がまた来るということで金沢港の「大浜ふ頭」に午前7時30分に寄港すると聞いたので見に行った。(5月20日)7時15分ごろ着いたが、既に多くの見物客が来ていて、駐車場には車がいっぱいになっていた。そしてクルーズ船はすでに接岸されたいた。



















「大浜ふ頭」の中には入ることができなく、周りから眺めるしかなかったが、非常に大きいクルーズ船であることが遠くからでも分かった。このクルーズ船は、MSCクルーズ(スイス)の豪華客船「MSCベリッシマ」で、全長が316m、幅43m、海面からの高さが65mあり、19階まであり、乗客は最大4000人といわれ、「洋上の巨大マンション」のようである。


















まだ着いたばかりで「大浜ふ頭」に下りる階段が設置されていなく、乗客の姿は見えなかったが、朝食でもとっているのだろうか?
































船首付近には、大きなクレーン車があったが、これはクルーズ船と岸壁との距離を固定させるためのものであろうか?


















このクルーズ船は、ネット販売の「ジャパネットタカタ」のグループ会社の「ジュパネットサービスイノベーション」が企画してツアーを実施した。
クルーズ船の旅は、寝ている間に場所を移動して、昼間は十分観光に時間が取れるし、トランクなど持ち物も船内に置いて行けるので、効率がよく便利である。私も一度は乗りたいと思っているが、それなりに高価な値段であるため、まだ乗ったことはない。


















「大浜ふ頭」には何台ものバスが並んでいたが、これから金沢市内の兼六園やひがし茶屋街などの観光や山代・山中・和倉温泉などの温泉地へ、あるいは白川郷や五箇山など合掌造りや高岡の瑞龍寺など好きな場所へバスに乗り込んで向かうという設定である。その受付はバスの前に並んでいるテントの中で行うのであろう。


















船内には、プールやカジノ、ショーなどが行われるシアターや多くのレストランやバーなどがあり、船内でも何をしようか迷ってしまうほど、いろいろなものが楽しめるようになっている。
船内の施設




「ジャパネットカタログ」より









店内の料理



「ジャパネットカタログ」より

2023年5月20日土曜日

13代藩主の能登巡見巡り(10)岡部家②

 13代藩主の能登巡見巡り(9)岡部家①の続きで、さらに岡部家の内部を見る。

下写真の部屋からは「奥座敷」が見える。



















藩主など貴人が通る「式台の間」の上には、「武者隠し」の小さな部屋がある。


















13代藩主斉泰が能登巡見の際に「岡部家」に本陣として泊まった時に使われたのは「奥座敷」の部屋である。大きな座布団や桐工芸の火鉢、ひじ掛けなどが置かれていた。また、床の間には、「岡部七左右衛門画像絹本着色」の掛け軸が掲げられている。

藩主が来るということで、村人には「諸事心得御触書」が出されている。例えば「巡見使の訪れる日には、農業緒稼を中止し、村役人方で巡見使を迎えるべく手伝いをすること」や「巡見使が家の前を通る時には、家主は袴を着け、箒をそばにおいて平伏すること」など9項目の触を出している。



















左側には、前田家から拝領したという珍しい矢でできた「矢屏風」が置かれていた。


















この「奥座敷」からは、「能登の駒造」という庭師が作った池泉回遊式の庭園が見える。


















池の周辺には灯篭や石が配置されている。
























面白い形の自然石がそのまま載ったお化け灯篭


















池に架かった飛び石と小さな石橋


















主屋の裏は崖になっていて、鬱蒼とした森となっている。周辺の山はすべて岡部家のものだったという。
























2代前田利長や3代前田利常直筆の古文書が展示されている。


















岡部家の近くにある「宝達山」は、1500年代にはよく金が出てきたといわれている。今も当時の坑道の入口だけが残っているという。その宝達山の金山に関する古文書
























右端のものは、珠姫が愛用した葵紋入り蒔絵御膳


















敷地内には、道具蔵、米蔵など四つの蔵と納屋が1棟ある。


















「山岡鉄舟」が永光寺の本堂の襖に大書した筆が展示されていた。














2023年5月15日月曜日

13代藩主の能登巡見巡り(9)岡部家①

 3月15日に更新したブログの13代藩主の能登巡見巡り(8)喜多家③の続きで、その後同じ宝達志水町にある「岡部家」に行った。

13代藩主斉泰は、能登巡見巡り25日間の23日目に「荻谷村」今の「宝達志水町」にある「岡部家」に宿泊している。すなわち「喜多家」に宿泊する前日に宿泊している。


















「岡部家」の敷地は2万坪あり、荻谷集落のほぼ中央で、山を背にして建物が配置され、主屋正面は西に約40度振って南面する。建物は自家山林から取り出した木材を使っており、この期間を含めると7年の歳月を要したと伝えられている。用材の配置については、東側の部位は東側の山の木、西側の部位には西側の山の木と、四方位の区分まで考慮した建物であるという。
ここの門を見ると、周辺の農家と違っていかにも格式高い家柄であることが分かる。板塀の上に四角の抜穴を持った土壁、下方は石垣が積まれて、瓦屋根で、大正時代に修理されたと聞いた。


















瓦屋根に目立つ五福神が載っていて、柔和な表情を覗わせる。


















土台は亀甲型に組まれた戸室石である。


















「岡部家」は、一の谷の戦いで功績をあげた鎌倉幕府の御家人で、義経の北國落ちを聞き、この地に下ったという岡部六弥太忠澄を祖とするといわれ、「口郡十村土筆」や「喜多家文書目録」、岡部文書の「先祖由緒書上申書」(寛政4年:1792)などによれば、5代長右衛門は1694(元禄7)年に、12代七左右衛門は1819(文政7)年にそれぞれ十村役を仰せ付けられている。
入母屋造、平入、茅葺の現在の主屋は、1732(享保17)年、鳥屋町良川の大工ら6人が5年がかりで施工、1736(元文元)年に完成した。玄関は、大式台、式台、大戸と三つある。立派な茅葺屋根で、裾は瓦屋根なっており、先端には巴紋が入っている。


















主屋の平面図




















主屋の左端にある「大戸」から入ると、家族団らんの間だった広い「台所」の中央に囲炉裏と自在鉤がある。壁や天井は煙で黒々していぶされていて、質素な暮らしぶりが覗えるという。


















「十村役という重責だ型こそ日常生活は質素にしなければならなかった」といい、「一汁一菜を旨とする」などの家訓が残っているという。


















「大戸」の横には、「裁きの間」という部屋がある。農民たちのいさかいなどに断を下した裁きをした所であろうか。


















大広間から紅殻壁の「式台の間」や「四畳の間」、「サヤの間」などが見える。部屋の上の方は黄土色の壁に立派な柱や梁が張られている。


















上方を見ると黒ずんだ左右交互の梁の上に簀の子が貼られていて、天井板がない。囲炉裏で薪を燃やした煙により燻すことにより、この茅葺きを守っているという。


















「式台」から石畳があり、門に通じている。


















広間の梁の釘隠しは桃や扇などが模られている。























2023年5月11日木曜日

邦楽舞踏特選会 歌劇座

 今回は、家の妻の親戚のものが出演するということからチケットが回ってきたので、今まではあまり興味がないということで行かなかったが、どんなものかと思い、初めて「金沢伝統芸能」のひとつである「邦楽舞踏特選会」を見るために「歌劇座」に行った。(4月29日)




















この「北陸邦楽舞踏特選会」は、北國芸術賞の歴代受賞者22人と有名な歌舞伎俳優の中村鴈治郎と片岡愛之助らが出場するとあって、観客も多く出場者もかなりの熱の入った演技が見られた。

特選会の幕開けを飾った初出演の杵屋君千代 長唄「島の千歳」


















何人かの謡と三味線に合わせて優雅の踊りを見せてもらった。
初出場の若柳一寿さんの舞で、舞踏清元「卯の花」

杵屋弥三九郎さんは達三味線を務め、物語風の名曲を届けた。
長唄「紀文大尽」杵屋弥三九郎で、「紀文大尽」とは、江戸時代の豪商・紀伊国屋文左衛門のことだそうだ。

三人の女同士の華やかなやり取りを見せた踊り
舞踏清元「女車引き」藤間紫寿葉他

粋な唄・三味線と後の絵がまた素晴らしいし。
小唄「坊主道成寺」篠登喜


















時々、ホール前で一服したり、2階のホール前のテーブルで弁当を食べたりした。


















お祝いの「天狗舞」の酒樽が並べられており、和服姿の人も多く見られた。
邦楽・舞踏関係の人にとっては大きなイベントなので一大仕事であろう。

舞踏長唄「鶴亀」藤間勘寿々



















最後は、特別出演の歌舞伎の中村鴈治郎 片岡愛之助が出てきた。私が特に気が付いたのは、
愛之助の演技力の素晴らしさで、酒を飲むしぐさや釣り糸を口にくわえたときの演技が非常にうまかったのが印象に残っている。
舞踏常磐津「釣女」 中村鴈治郎 片岡愛之助ほか


















金沢の伝統芸能の邦楽舞踏などやっている人も、かなりご高齢な人が多かったようだが、若い人も気軽に参加できるようなものにして、これからも長く続けていってもらいたいものである。