2021年10月26日火曜日

珠洲国際芸術祭(2)蛸島駅 珠洲焼

 珠洲国際芸術祭(1)見附島 さいはてのキャバレーの続きで、その後、旧奥能登鉄道の最終駅の「蛸島駅」についた。旧奥能登鉄道といえば、廃線になって久しいが、穴水駅から蛸島駅まで約60kmに30駅もある鉄道で、一駅一駅が非常に短かった。私は一度だけ乗った記憶がある。東京に就職した次の年の夏に帰省した時に、同級生の親が「恋路海岸」で民宿を営んでいたので、そちらの方に遊びに行った時にこの電車に乗って行った。海沿いを走る眺めの良いところだが、何しろ単線で一駅一駅で止まっている時間が長く、帰りは混んでいて、穴水まで立ちっぱなしで2時間近くかかったという記憶がある。




















駅のホーム側に行くと、今はひっそりしていて、終点駅の車止めが残っており、そこで線路が途切れている。



















反対側を見ると、道路で断ち切られた線路跡に設置された、黄色から橙、濃いピンクと色を変えながらうねるように作られたパイプで作られたものがあった。



















この空間から双眼鏡を覗くと、能登鉄道の終点だった旧蛸島駅の先に作家からのメッセージが見える(Something else is possiblue)(?)。かっての終着点とその風景の先にある未来を望むという。



















昼時になったので、蛸島駅付近の食事処に入ったが、満員だったので少し走り、「珠洲ビーチホテル」のレストランで「ビーフカレー」を食べた。肉は柔らかくおいしかった。



















さらに進むと「珠洲焼資料館」があった。残念ながら資料館は休みで中は見れなかったが、建物の脇に中国の第一の陶都・景徳鎮の磁器と中世日本を代表する焼き物珠洲焼を混在させ、大陸との交流や文化のあり方を問う作品だという。
























靴やスリッパなど日常に使うものを焼き物した変わったもあった。



















「中国」と描かれた容器の焼き物もある。一つ一ついったい何に使われていた焼き物なのか考えてみるのも面白そうだ。



















「珠洲焼資料館」の向かいには「珠洲焼館」があり、そこにはいった。「珠洲焼」は、須恵質の中世陶器で、器面を叩き締めた条線状の叩き目に技法上の特徴があるという。器種も多くあって、甕・すり鉢・壷などの日用雑器が主体であるが、花瓶・水差し・小仏・神像・経筒・椀などもあり、かって能登を代表する特産物として量産されたという。



















ここには多くの高級そうな珠洲焼の品物が販売されていた。