能美市巡り(8)久谷陶芸村①ビッグモニュメント 浅倉五十吉記念館の続きで、その向かいにある「久谷五彩館」に入った。他に「九谷焼陶芸館」では、絵付けや作陶体験ができるし、「九谷焼技術者自立支援工房」では、若手陶芸家の自立を支援する施設、工房やギャラリーを備えている。
能美市における九谷焼産業の祖を築いたのは、佐野町出身の「斎田道開」である。1830(文政13)年にふるさとで佐野窯を興した道開は、生地づくりと上絵描きの分業を提唱するとともに、多くの門弟を育成し、一大産地へと発展させる原動力となった。
「パンフレット」より
竹田有恒の釉裏金彩の花瓶。有恒は昭和初期に釉下に金箔を貼る釉裏金彩を完成させた。
江戸後期から明治前期に活躍した寺井町出身の「久谷庄三」は産業久谷の「中興の祖」と言われている名工である。五彩を用いた細密描法の「彩色金襴手」を完成させ、欧米では「ジャパンクタニ」と称賛された。
「釉裏銀彩四方鉢」中田一於作