近江町市場で「岩ガキ」を食べた後、「能登里山街道 」を通り「今浜」から「千里浜海岸」に行った。ここは、日本でただ一つ砂浜を車が走れる「渚にドライブウェー」である。
ここの砂は粒子がきめ細かく、適度に湿っていて締め固まっているからだという。
波打ち際に車を置いて、その場で水着に着替えて海水浴ができるので、「海の家」に入らなくても、海から上がった時に車の周りで一服もできる。ここへは今まで何度も来ているが、一番記憶に残っているのは、今から60年ほど前に中学生のころで、町内会のバス旅行で近所の人たちときた時である。波打ち際まで100mくらいあったと思うが、その時に広々とした砂浜でソフトボールのゲームをしたことが印象に残っている。普通の砂浜なら絶対にできないが、ここは砂が固いので、ゴロを打ってもグランドと同じように弾むのでソフトボールもできる。海に向かって球を打つが、誰も海までとど来なかったのを覚えている。
ここの海は遠浅で、泳ぎやすかったのを覚えている。夕方になると地平線に夕日がきれいに見えるのは見ごたえがある。関東地方にこのような砂浜があれば、すごい人であふれるだろうが、能登のここは人がまばらで快適である。
所々に店があり、「はまぐり」や「いか」など焼き立てが食べられ、ビールを飲み、海を眺めながら食べるのも格別だ。最近は個々にバーベキューセットを持ち込み、波打ち際で家族でバーベキューを楽しむ人が多くなった。
一時閉鎖になったというが、今日見るに限るとかなり修復され、きれいな砂浜になっていた。
この「渚のドライブウェー」の途中に、テトラポットが置かれ、土嚢が積み上げられたところがあった。そういえば去年だったか500mにわたり海の水が押し寄せ通行禁止になったことがある。今はすっかり直されて通行できるようになっていた。一時は砂浜がだいぶ狭まり存続の危機もあった。波による浸食や地球温暖化の海面上昇によるものか、あるいは「手取ダム」や「金沢港」の建設によって海の流れが変わったなど、いろいろなが言われている。砂丘が狭くなっているのは、全国的いや世界のあちこちで問題になっているらしい。いずれにしても石川県の宝を、いつまでも維持してもらいたいものである。
その後、食事をするために「千里浜 道の駅」に入った。
玄関には、グロテスクなイノシシの毛皮がぶら下がっていた。「触書」として能登の国羽咋に田畑を荒らす大猪を捕獲した。この肉はおいしいのでこの道の駅で食用、牙を宝飾品とし、毛皮も利用すると描かれていた。
ここで昼食として食べたパスタと豚丼
千里浜のきめの細かい硬い砂を使い、砂像が作られていた。これは、猪の上に「不動明王像」が載っているのか?また近くには「足湯」もある。