2021年7月14日水曜日

能登羽咋市 豊財院 神子原棚田

 「千里浜 道の駅」から山間方面へ数km走ると「豊財院」というお寺がある。





















石段を上ると、山門前の両側に鮮やかな群青色の幕が張られた「地蔵堂」がある。

































山門は古めかしく、珍しく中央に小さな梵鐘が吊られている。この梵鐘(はんにゃの鐘)は、1766(明和3)年に鋳造されたもので、自見比丘尼、真了比丘尼と大工の吉兵衛の悲恋物語あるという。



















鎌倉時代、瑩山紹謹禅師が草庵を結び、能登初の禅風をもたらしたのが豊財院の始まり。伝説では瑩山禅師が当庵より白狐に導かれ、永光寺を開創したといわれています。 兵乱などにより荒廃した時期もありましたが、江戸時代に大般若経を血染めで書き写した11世月澗和尚の時に再興されました。大正年間(1912 ~1926)に火災により堂宇を焼失しますが、その後再建され現在に至っています。(HPより)




















山門の左の階段を上がると、白い建物「宝仏殿」があるが、休館であった。このお寺の寺宝には、平安中期作の木造聖観世音菩薩立像・馬頭観世音菩薩立像・十一面観世音菩薩立像は国指定重要文化財になっている。 歴代住職やその弟子たち7人の血染めで書写した血書大般若経や、愛憎物語の残る釣鐘は羽咋市指定文化財となっている。




















本堂の後ろの方に行くとお墓が集められており、そのまた後方は、鬱蒼とした竹やぶの森になっている。




















このお寺は高台にあり、近くの下の方には、所々に民家が密集している所があるが、アズマダチの大きな民家やお寺の屋根も見える。




















また、遠くには羽咋市街地が一望でき。能登の大自然が満喫できるところである。











415号線をさらに奥に入ると、地元住民が出資してできた農産物直売店「神子原の里」がある。





















神子原地区は、能登野菜に認定されている「神子くわい」や、ローマ法王に献上したことでも知られるブランド米「神子原米」などが育てられている自然豊かな地域である。



「唐戸山」のお酒が並べられていたが、能登は相撲王国で、その中でも「唐戸山」の神事相撲大会は古来からやっており有名である。私の知っている限り能登生まれの相撲取りは、江戸時代の横綱「阿武松」をはじめ、最近の横綱「輪島」、「栃乃洋」まだ現役の「遠藤」などがいる。
























この店の外側一帯には、棚田が広がっていて田園風景が見える。奥能登の曽々木付近にある「千枚田」とともに、世界遺産「能登の里山里海」に登録された代表的な所である。



















棚田散策コースがあり、3km、約1時間掛るという。神子原米が作られている棚田で、今は田植えが終わり緑一色となっているが、9月の刈り取り前の頃には黄色一色になるのも見ごたえがある。