2020年12月29日火曜日

山中温泉(1)芭蕉の館

今回は、以前早朝テニスをやっていた仲間であり、ボランティアでも同じであった仲間4人と久しぶりに「山中温泉」で泊ることになった。(12月1日) 

これに先立って前回「山中温泉」に行ったときに寄れなかった「芭蕉の館」を訪れた。

ここは、芭蕉が泊った泉屋に隣接した扇谷別荘を改築したもので山中温泉最古の宿屋建築であり、その耐火構造のおかげで昭和6年の大火でも類焼をまぬがれたという。2階の窓の扉は鉄製となっている。




















館の2階には、芭蕉や桃妖(泉屋の若主人)の資料展示室があり、芭蕉が書き残した「やまなかやきくは手折らじゅのにほひ」の掛け軸をはじめ、芭蕉像やや扁額など多くの俳諧資料が展示されていた。




















古俳書展示室には、奥の細道に関する古俳書をはじめ、芭蕉の滞在記録、歌仙資料、関連参考書などが展示されている。

芭蕉に随行した曽良の山中温泉での滞在行動日誌




















奥の細道の経路と滞在記録を著した地図



















与謝野蕪村筆の複製の「奥の細道図屏風」



















ここに、芭蕉が明智光秀夫妻を題材に詠んだ句「月さびよ」を記した懐紙が展示されていたが、真実かどうかは定かではないらしいが、今、明智光秀の大河ドラマをやっているので、期間限定であえて展示しているという。
























ここは、日本建築の粋を集めたお座敷で、百年経っても和の情緒がある。漆塗りの天井、広々とした床の間、障子や畳にも趣がある素晴らしい座敷である。



















座敷からは、縁側を通して町中の旅館の庭園としては珍しい広い庭園である。



















苔庭に飛び石があり、この時期は花木はあまりにが、落ち着いた雰囲気である。温泉客もここに来て、お茶を飲んで一服する人も多いという。




























玄関付近の吹き抜けの高い天井と黒い太い梁
























この館は、何しろ芭蕉や山中温泉関連の大変多くの資料や展示物が置かれいるので、じっくり見たいと思うが相当の時間がかかりそうだ。