那谷寺(1) 山門 金堂華王殿 書院庭園の続きで、その奥の方に歩いていくと庭園「琉美園」の池の中央に大きくそびえ立つ自然の岩面は三つに分かれ、三尊石と呼ばれている。岩面の裂けた姿が阿弥陀三尊のご来迎に似ていることから名づけられているという。江戸時代には滝が流れ落ちていたこともあり、現在でも雨が降ると滝のように流れるらしい。この光景はさぞすごいと思うので見てみたいものだ。
そばには、渓谷のように荒々しい岩が並び、小さな滝から流れてくる小川もある。この辺りには水芭蕉、しゃくなげ、あじさい、つつじが季節毎ににきれいに彩どりを見せるという。
小川が流れ込んでいる奥には、「了了庵」という茶室があったが、そんなに古いものではなさそうだ。この茶室よりもカメラは撮れなかったが、社務所の横にある茶室「如是庵」は、前田利常のために千の仙叟宗室が建てたもので、隠居後に利常はここの茶室を愛用したという。小間の茶室で、草庵風を基にしているが、貴人口のみでにじり口がなく、大きく円窓や連子窓をとり、点前座客座の隅にも戸口を設けるなどされている。
兼六園の「栄螺山」や玉泉院丸庭園でも見られる「唐笠」にも備えられている。この辺りはかなり新しく作庭された庭であろう。
この苔庭に曲がりくねった小道や橋、木々は新しそうだ。
「琉美園」から参道に出るには隧道を通っていく。
隧道を出ると「普門閣・宝物館」に出る。
参道の大きな杉の木立の間から黄色の紅葉がきれいに見える。