那谷寺(4)本堂 三重塔の続きで、その後「楓月橋」を渡り展望台の方に歩いた。この辺りも紅葉がきれいだ。
ここに「木組の猿」という石で作られたかわいい猿が橋の欄干に座った状態で置かれていた。
展望台から「奇岩游仙境」全体が眺められるが、既にこのブログの「那谷寺(3)」で紹介している。展望台で場所を移ると下の写真のように紅葉で一部しか見えない所もある
さらに進むと「石山の石より白し秋の風」と刻まれた「芭蕉句碑」がある。この句意は「那谷寺境内の奇岩は近江の石山の石よりも白く思われ、折から吹き渡る秋風はそれより一層白く感じられ、厳かな雰囲気を醸し出している」との意だという。1689(元禄2)年に松尾芭蕉が那谷寺を参詣し、「奇跡さまざまに古松植ならべて、藁葺の小堂岩の上に造り、かけて殊勝の地なり」と「奥の細道」で那谷寺を表現した。句碑は1843(天保14)年芭蕉150回忌に建立したという。
句碑の横に「翁塚」があり、何が刻まれているかの案内板があった。
「庚申塚 縁結びの神様」は、心の中で願いながら「南無青面金剛(なむしょうめんこんごう)」と3回お唱えしてお参りすると願いが叶うという。粟津温泉の恋物語の主人公たちも恋の成就のお礼に参拝したといわれている。毎年1月の第2土曜日の縁結びまつりでは赤い糸のお炊き上げを行っている。
鳥居の前に大きな標柱がある「若宮白山神社」
「護摩堂」の前に「熊がよく出ているので、しばらくの間立入禁止」と描かれていて、建物は見ることができなかった。この建物は寛永年間の建てられ、昭和25年に重要文化財に指定された。禅宗様を基調にしながら、和様の手法を折衷させた自由奔放な設計だという。内部には豪華に箔押しを施し、側面には沈思や柔和な八相唐獅子、四面には干支の動物と牡丹を彫刻し、内部には不動明王が祀られているという。
「鐘楼」は改装中で見ることはできなかったが、やはり寛永年間の建てられ、昭和25年に重要文化財に指定された。やはり入母屋造、檜皮葺の和様建築で袴腰の上部まで石造りとなっているのは全国でも類がないという。また内部の鐘は朝鮮鐘であるという。
「那谷寺の歴史」より
「護・美・小僧」は青いよだれかけのマスクをしてほうきを持っている。「ゴミは持ち帰るように」
「お福俵」と一緒にカメラを撮り、写真を飾っておくと福が来る。