2020年3月9日月曜日

金澤の老舗百年展 21世紀美術館(4)

金澤の老舗百年展 21世紀美術館(3)の続きで、さらに店を紹介する。
17.加賀麩司宮田(東山1)創業明治8年(1875年)
ここは、明治8年に北国街道の春日町に「宮田屋」の屋号で店を構えたのが始まりで、宮田商店、宮田麩製造と改名し、昭和57年に東山に本店を開店し加賀麩司宮田としたという。
麩の原料は小麦で、小麦粉から取り出した小麦タンパク(グルテン)が一般的だといわれている。焼麩はグルテンに小麦粉を加えよくかき混ぜた後焼き上げたものである。生麩はグルテンか、グルテンに餅粉、米粉、小麦粉などをよく練り合わせた後、蒸すか湯で上げたものである。












「金澤老舗繫盛記」より















18.戸手惣次郎商店(堀川町)創業明治2年(1869年)
明治2年に初代宗太郎が箔打ち職人として独立し、13年には販売も行うようになり、その後は銀箔を中心に販売してきた。今は、各種の箔の製造販売、箔の二次加工、粉を手掛けるようになったという。
箔は、それだけでは何もならないが、日本の誇る美術工芸品の芸術性を高める貴重な材料であり、伝統工芸に携わる匠の技によって、はじめて真価が発揮されるという。
















「金澤老舗繫盛記」より














19.金澤豆腐(専光寺町)明治45年(1912年)
初代道越彦次郎が金沢市菊川で「道越豆腐店」を創業し、2代目道越一男が戦後、金沢市で初めて「稲荷自動揚げ機」を導入するなど積極的に経営を行ってきた。現在はの社長は、全国各地の催事へ積極的に参加し、金澤豆腐を広げる一方、大豆をすべて石川県に切り替え、地産地消にこだわった豆腐作りを行っているという。
ブースに「ひろず」写真が貼られていたが、昔よく食べた記憶がある。「かんもどき」とも言い、中に、小さなレンコンやニンジン、シイタケ、ぎんなんなどが入っていて、油揚げの汁がなんともおいしかった。



















20.つば甚(寺町5)創業宝暦2年(1752年)
ここは、代々加賀藩前田家のお抱え鍔師であった2代目甚兵衛が営んだ小亭塩梅屋「つば屋」が始まりである。そして3代目甚兵衛は、美味珍味に恵まれた加賀能登の幸にさまざまな創意工夫を加えた料理を友人たちをもてなしていたが、その評判が藩主にも伝わりお褒めの言葉を頂いたことから、この小亭を始めるに至ったという。
松尾芭蕉が宿泊し、句会、茶会などを催したといわれる「是庵」、そして伊藤博文は味ともてなし、眺望を愛で「風光第一楼」の揮毫を残している。
ブースには、金屏風の前に輪島塗の「ご膳」や「重箱」などが並べられていた。













「金澤老舗繫盛記」より














21.小西新薬堂(新竪町)創業明治39年(1905年)
店内には「サトちゃん」グッズがたくさん置いてあり、全国から多くのサトちゃんファンが訪れるという。
店の中の10帖のスペースを「会合・ギャラリー」などに貸すという。



















21.目細八郎兵衛商店(安江町)創業天正3年(1575年)
加賀の「めぼそ針」は、京の「みやす針」とともに全国に知られ、天正3年創業というから織田信長が活躍していたころからになる。初代八郎兵衛が考案した「めぼそ針」は、穴を大きく開けたことに特徴があり、目の悪い人でも苦労なく糸を通せることと丈夫であることが自慢であるという。
加賀藩に針を納めたことによって目細の姓と帯刀を許された。東別院が近くにあり、昔は遠近とわず信心家が訪れ、寺院を囲む塀に打ち付けられた針へ汚れた草履をつり、新しい履物に替えて参拝したという。