13代藩主の能登巡見巡り(6)喜多家①の続きで、現在のご当主から内部についてさらに説明して頂いた。
こちらが十村役用の玄関で、現在は普段入る玄関になっている。
そこから上がると「溜まりの間」があり、藩政期は十村役が集まり、ここで審議がなされたという。現在は敷地内の全体図や主屋の平面図などが展示されていた。
部屋の中央にお客さんにお茶をふるまうための炉に茶釜が置かれていた。
「調詞所」は、十村が政務を行う所で、格子の外に訪れる領内の農民と接する場所である。
格子窓は内から外は見やすく、外から内は見えにくくなっている。
「小式台」は、家老や上級の武士などの玄関である。
「使者の間」は、武士の控えの者が控えていた場所で、格式を持たせるため床を一段高くしてある。襖の板戸には、きれいな花などの絵が描かれている。
式台の間の後ろには、6畳の「謁見の間」が三つ並んである。