今回は、「浅野川大橋」から鳴和方面を歩いた。この道路の山側には「ひがし茶屋街」と「卯辰寺院群」がある「重要伝統建造物保存地区」となっており、現在は観光客が多いところである。「茶屋街」という遊興と「寺院群」という神聖な地が隣り合わせの場所でもある。
藩政期は狭い道路だったが、大正8年に金沢に市電が営業し、11年に大樋線(橋場町~小坂神社前)通すということで、道路が拡張された所である。下の写真を見ると、右の方の家が大きく下がっているのが分かる。
その下がったところにある現在の建物は、その当時に建てられたまま残っている所である。
今の「観音町」の角にあるビルはその時に建って、今でも外観は改装しているがそのまま残っている。ここは、以前は銀行であったが、今はフランス料理の店「ビストロ」が2階に入っている。ちょっと高価なので、私は入ったことがないが、店内は大正ロマン漂う店で、質の高い食材を使ったフランス料理にワインも豊富にそろっているという。一度は入ってみたいものだ。
以前は、ここでお客さんの症状に合わせて薬を調合して渡していたが、今はやっていないという。奥がその調合室のようだった名残が見える。