2021年8月13日金曜日

深谷温泉 石屋(2)館内②

 深谷温泉 石屋(1)外観・館内⓵の続きで、さらに館内の展示品や部屋、庭などを紹介する。こちらの部屋は「瞑想の部屋」と言って「何も考えないでいる部屋」だという。




















こちらの部屋には「阿弥陀如来像」が安置されている。























こちらの展示ウィンドーの中には、藩政期の貨幣の寛永通宝をかたどった「両替商」の看板やはかりの「天秤」,古銭、そろばん、商家の銭箱、財布などが展示されていた。

「森八」などにも多くあるお菓子の「落雁型」や正倉院の屋根瓦などもあった。



















古墳時代の出土品



















廊下には何枚かの絵図が掛けられており、その中に加賀騒動で有名な「前田土佐守5代当主直躬」の肖像画があったが、加賀八家の前田土佐守がここの湯に入り病気が治癒したことが、この温泉の始まりとあることに関連があるのだろう。
























さらに「古鏡」や能面などの置物があった。



















古風な明かりが置いてある部屋から、縁側越しに庭園が見られる。




















緑の木々と飛び石の横に大きな白漆喰と石板からなる蔵がある。



















一服できる「休憩所」は古民家の茶の間風で、大きな火鉢(?)の上に自在鉤があり、小さな鉄瓶がぶら下がっている。

































廊下の片隅にある風呂上がりのちょっとした休憩所



















風呂場の横には黒ダンスの上に額の中に入った能面が飾られていた。



















「元湯石屋」の源泉は、「モール湯」といわれ、太古むかしの葦などの植物が堆積してできた亜炭層をとおって湧出するため植物由来の有機物や、重曹、天然の保湿成分を多くふくんでいる。宮本武蔵が傷を治癒したといわれる琥珀色した湯の色と、滑らかな湯触りが特徴で、美肌の湯としても知られているという。消化器系の症状や便秘にお勧めだという。






「新名湯図鑑」より