金沢町屋周遊ツアー(金沢駅界隈)(3)の続きで、その後「金沢町屋スタジオ」に行った。ここは、戦後に建てられた、間口7間という大きな商家型高町屋だという。横の白い建物は、ここの主人が経営しているというゲストハウスである。
去年(2019年)に、今後100年の維持に向け1階の能の稽古場を全面的の改修し、総ヒノキ造りの「金澤町家スタジオ」としてリニュアルオープンした。コンセプトは「日常から離れ”無”を直接に感ずる空間」だという。ここのご主人が「能楽小鼓」の先生で、講座を開いている。
さすがの先生が打つ小鼓のよい音を聞いた後、参加者の勇気ある女性が二人出て、小鼓を打つ体験をした。最初は、うまく音が出なかったが、先生の指導によってだんだん音が出るようになった。
その後、2階に上がるとすばらしい「群青の間」の座敷に案内された。壁に接触すると困るからということで、持ち物も1階に置いたまま入った。戦後まもないころ(?)に上級の武家屋敷を壊すということで、頂いたと言っていた。
床の間の金色の掛け軸といい、欄間の透かし彫りや、障子の組子の模様も素晴らしい部屋である。
また、その近くに茶室があったが、ここも洒落た部屋である。
続いて、同じ町家に建物の横に入口がある寿司屋の「はた中」という店に入った。広々とした店内は、従来の寿司屋と一味違う店の雰囲気である。カウンターとこ上がりのテーブル席がある、以前はマレーシア(?)で寿司屋をやっていたという女性が握る店だ。
最初に出てきたのが、カニやいくら、シラスが入ったちらし寿司である。あっさりした味でおいしかった。
続いてにぎり寿司が三種出てきた。「トロ」と「アジ」と何だったか忘れたが、ご飯にしょうゆ味が付けられた、今までに食べたことがないようなお寿司だった。