今回は、フードピア金沢2020の金沢町屋周遊ツアー(金沢駅界隈)に参加した。(2月2日)集合時間までに少し時間があったので「謎屋珈琲店」で一服して、集合場所の「笠市郵便局」に行った。ここは、以前このブログでも紹介している。
「笠市郵便局」前でスタッフから今日の説明を聞いた後、その向かいにある「紙谷漁網店」を見た。藩政期から明治時代まで、この近くの浅野川に「堀川揚場」があり、漁船がよく来ていたので、この付近には「漁網店」が何軒かあったという。この店は明治21年築の高町屋で、昭和初期に改修されたという。黒瓦が多い金沢の町にあって赤い小松瓦は珍しいという。2階には縁取りされた黒漆喰塗格子窓が特徴になっている。
1階の上の庇は2層になっていて、その間には細やかな文様が入っている。
屋根の一端に、その漁網が架けられていた。
中に入ると、大きな火袋(吹き抜け)や茶室もあるという。ここもようやく買い手が付き、現在は改修中で1階にはイタリアンレストラン、カフェや花屋などが入るという。
奥には大きな蔵があった。
続いて少し歩くと、玄関に白い暖簾が掛かり、2階には細かい格子窓になっている新しいホテルがあったが、この付近の古い町屋が多い街並みに合わせたのだろう。
この町家は醤油、味噌、麹などを売っている店で、ガラス窓に漆喰の枠があり、後ろにも窓が付いていて、その上の方は紅殻色になっていた、