途中長めに休みながら行ったので、日光まで約7時間かかった。
50年くらい前に通った「いろは坂」のくねくね道だけは、何となく覚えていた。
日光市内と中禅寺湖を結ぶ道路で、標高差が約440mあり、上り専用と下り専用のカーブの合計が48もあるという。カーブに「いろはにほ・・・」の文字盤が立っている。
上り専用の坂を上り切った付近に「明智平展望台」があり、そこに「日本の道百選 いろは坂」の石碑が立っている。
この辺の山のシンボルである「男体山」には雲がかかっていて上の方は残念ながら見えなかった。日本百名山の一つで、標高2486mあり約2万年前の噴火活動によって、山頂にすり鉢状の火口ができ、ふもとに中禅寺湖や華厳の滝ができた。
「華厳の滝」は高さ97mの断崖から豪快に落ちる滝は迫力がある。和歌山の那智の滝、茨城の袋田の滝とともに三名瀑の一つして有名である。外人観光客など多くの人がカメラに収めていた。
大きな滝の横下の方に、別の小さな滝が幾筋か見えた。
華厳の滝エレベータで下って観瀑台からは毎秒0.3tの水が落ちる様子を間近にみれるという。その切符売り場は古風な建物である。
周辺は気候が穏やかなので、釣りをする人が所々で見え、またボートや遊覧船などのレジャーを楽しむこともできる。
湖畔に下りると、角が尖っている石が多くあったが、噴火による石なのだろう。
中禅寺湖沿いに「二荒山神社中宮祠」がある。ここには「願いが叶う良縁の松」というパワースポットがある。
「二荒山神社」の奥宮登拝口で男体山頂上の奥宮まで約6km、3時間半往復するという。
その脇に、しめ縄が掛けられたあの「君が代」の歌詞に出てきた「さざれ石」があった。石灰石の表面に小さな石がくっつき、次第に大きくなったものだという。小石をくっつけながら大きくなるということで「子持ち石」とも呼ばれ「子孫繁栄をかなえる石」として親しまれているという。
中禅寺湖から戦場ヶ原方向に向かうところに行くとすぐに「竜頭の滝」が見える。これは男体山の噴火によってできた溶岩の上を210mにわたって流れ落ちる滝で、幅10mほどの階段状の岩場を勢いよく流れる様子は「ものすごい」ものだ。
この時期だから見れる紫色の「トウゴクミツバ」から見える滝もすばらしい。