2019年6月25日火曜日

日光 那須ドライブ(5)日光東照宮④

日光 那須ドライブ(4)日光東照宮③の続きで、その後、拝殿・本殿の表門である「唐門」を見た。ここは特別な日だけが開かれるという。全体が貝殻で造られた塗料・胡粉で白く塗られ美しい白さと、きらびやかな彫刻美に飾られている。門の両側には凄みのある昇龍と降り龍が寄木細工で作られものが表現されている。



















「唐門」の透塀の部分は緑の窓枠に黄色の格子、梁に白、赤、金色の文様がある。





















門の上には、「瞬帝朝見の儀」は27人の人物が並ぶ彫刻は、古代中国の伝説上の皇帝、瞬帝に謁見する様子という。細やかな彫刻である。























 本殿の上方には金色の鈴に、さらに上には虎と豹が彫られている。



















39畳もある拝殿の天井は、折り上げ格天井になっており、狩野探幽とその一派が描いた100頭の竜の絵が並ぶ、本殿の獏の像には、平和の願いが込められているという。



















本殿扉の文様もすばらしい。ここは淡い色彩である。



















本殿・石の間の及び拝殿の彩色などの工事状況について説明板が貼られていた。漆下地になっているところに、顔料や染料を膠液で溶いて描き加える彩色を施す。その技法は彫刻の形式によって変わるという。























漆塗りは、生漆や地の粉などを混合した下地材をぬっては研いだ後、精製した漆によって仕上げていくという。漆は岩手県浄法寺で掻いたもの、金箔はやはり金沢で製造したものを使用しているという。



















「陽明門」から東西にのびる廻回廊の東側の奥宮へ続く入口に、東照宮の中でも有名な「眠り猫」がいた。家康公が祀られている奥宮への参道手前で墓所を護るように坐る猫の彫刻で、伝説の名匠の左甚五郎作と言われている。神社に猫の彫刻があるのは珍しい。
高い部分にあり、カメラを撮る人が周りに多くいたので、やっとの思いで撮った。