「水屋」は1618(元和4)年に鍋島勝茂候(35万石)より奉納されたものである。水を使うことで柱が腐らぬように水盤とともに花崗岩で作られているという。屋根は唐破風で、虹梁の上には波に飛龍の透かし彫りがある桃山時代の豪快な彩色がなされている。
一切経を収めた経蔵である「輪蔵」で、八角形の御堂である。日光東照宮の中には修学旅行生か中学生がいっぱいいた。
鐘楼もきらびやかで、上方に鐘付き棒が見える、いつもよく見ている金沢のお寺の鐘楼と随分違う。
陽明門から左右にのびる朱塗りの回廊の胴羽目には、東側に16間、西側に9間にわたり狩野理右エ門の下絵になる極彩色の大彫刻が配置されている。欄間には雲、胴羽目には花鳥動物、腰羽目には水鳥が天地水と組み合わせて彫り分けられている。いずれも一枚の丸彫り風の透かし彫り、最大のものは横2.3m、縦1mの一枚板が使われているという。
ここに大きな孔雀が彫刻されていたが、華麗な羽をもつ大きな鳥だ。体は空色で、羽は白色だが、羽を広げると扇状になり、金色になっていた。孔雀は毒蛇なども捕食することから、災難を避ける力を持つ霊鳥と言われている。