中橋町、長田町界隈(4)の続きで、長田菅原神社の境内にあるものを紹介する。ひとつめの鳥居をくぐるとすぐに見える大きなケヤキの「御神木」があった。
二つ目の鳥居の左わきには「ねまり牛」の上に「菅原道真公」が載っている珍しい「ねまり牛」だ。兼六園の「金沢神社」にも大きな「ねまり牛」が置かれている。「天神のねまり牛」は「学芸上達」にご利益があるという。
芭蕉の弟子の「句空」がこの辺りに来た特に詠んだ句が刻まれた石碑があり、裏に刻まれた文を読もうとしたがなかなか読めなく「小松砂丘謹書」と書かれたところだけが分かった。
摂社の「稲荷社」
社殿横に小さな祠と狛犬らしきものがあり、かなり古いものと思われるがどんな由来があるのだろうか?
その裏にもうひとつ御神木の大ケヤキがあった。
その後、「樋俣用水」に沿って下流のほうを歩くと「長田三尊ヶ池不動尊」がある。
この不動尊は「目の神様」であり、近くの井戸の清水で目を洗うと眼病が治るといわれている。
この不動尊の両側には「樋俣用水」と「木曳川」が流れているが、特に「木曳川」は「まめだ大通り」を超えてから、しばらくは古道沿いに幅広い川となって走る。その後徐々に街中の用水から農地の用水に変貌しながら金石港にゆったりと流れる。かっては水量も豊富であっため舟運が発達していて川舟は木材だけでなく、米や野菜なども運ばれたという。