今回は、久しぶりに学生時代からの友人と「寿司屋」に行った。日頃は寿司といえば、マーケットの寿司や、たまにいっても「回転寿司」しか行かない私としては久しぶりの本来の寿司屋に行った。
片町大通の犀川大橋から1本細い道に入ったすぐの所にある「金澤玉寿司本店」に入った。
「金澤玉寿司]はいくつかの姉妹店があり、寿司屋としては有名な割にここ本店の玄関はこじんまりしていた。
店の中に入りカウンターに座ると、目の前の杉板の壁にすばらしい「能舞台」の絵が描かれていた。
早速、黒色で上に模様が付けられた九谷焼のジョッキーに入った生ビールで乾杯した。
そして「御造り盛り合わせを」を頼んだ。「ぶり」、「ガス海老」、「マグロのトロ」、「サヨリ」、「金目ダイ」や「あじ」などおいしそうなお刺身が出てきた。ビールからお酒に切り替え、新鮮な旬のお魚の味を堪能した。
早く店に入ったので最初は客が少なかったが、いつのまにか店内のカウンター席はいっぱいになっていた。板前の話しっぷりからどうも出張族や地元の常連客が多いようだ。外国観光客もよく来ていると言っていた。ちゃんと英語や中国語で対応しているのだろう。寿司ネタを英語で覚えるのも大変だ。
カウンター内には多くの板前さんが、お客さんと話しながら手際よく寿司をにぎっていた。そして年老いた女将さんが、お客さんに一人ひとり挨拶しに来た。
カウンターの脇には、すずめの絵が描かれた九谷焼の花瓶にきれいな花が活けてあった。
また、カウンターの後ろには、ウィンドー越しに九谷焼のすばらしい皿や徳利などが並べられていた。
お酒とお刺身を食べた後、「にぎりの盛り合わせ」を頼むと、「のど黒」、「甘エビ」、「ぶり」、「バイガイ」、「あじ」、「カニ」、「うなぎ?」、「白えび」、「ほたるいか」が職人の技で作られた、石川、富山など地元で捕れる新鮮な食材を生かした味を楽しんだ。やはりいつも食べてる寿司とはひと味もふた味も違う。
また、店内から見える庭には、灯篭、石や木々が雰囲気よく配置され、ライトアップされていた。
食べ終わった後、カウンターで支払いが気になったが、思ったより安かったので安心した。
今日は、平日なのでこの辺りも人通りが少ない。その後に久しぶりに行く店のもう1軒だけ飲みに入った。今宵はいい気分で満足して帰った。今後もたまにはこういう所に行きたいものだ。
金劇前のバス停から見る夜景