今日は(2月28日)は金沢城公園の三の丸広場で、「鷹匠による放鷹術の実演」があるということで孫たちと一緒に見に行った。
午後の1時20分ごろに着いたので、孫に見せてやろうと思ったが、残念ながらサムライの恰好をした人たちが刀で立ち振る舞う「金澤百万石武将隊による実演」や「ぜんざいのふるまい」は終わってしまっていた。しかし、これから「放鷹術の実演」を見ようと既に「三の丸広場」には多くの人が集まっていた。
演技をする前に、鷹匠たち10人くらいが鷹やハヤブサ、ミミズクなどをもって広場を一周していた。まるで競馬のレース前に旗手が馬を引いて、パドックを一周しているような印象をうけた。
そして、鷹匠の一人から演技の説明や鷹匠の姿恰好や持ち物などの説明があった。左手には鹿皮で作った手袋を付け、腰のバンドに付けている竹の籠の中には餌が入っており、もう一つぶら下げている壷のようなものをたたくと「ポンポン」とよい音が出るもので、鷹に合図の音で呼び寄せるものを身に着けているという。
早速、鷹匠による放鷹術の演技がはじまった。菱櫓や橋爪門続き櫓、河北門の屋根の上に止まっている鷹を、広場から鷹匠が「ポンポン」と音を出して呼び寄せていたが、鷹は大勢の観衆に少し動揺していたのか、なかなか飛び立たなかったが、しつこく音を大きく出しているとスーット飛びはじめ、瞬く間に鷹匠の腕に止まった。
鷹だけでなく、ハヤブサの演技もあったが、飛んでくるハヤブサに鷹匠が細い棒を振り回すと、鷹匠の前を低空飛行ですごいスピードで飛んでいくので、歓声が上がっていた。
女性の鷹匠もいて、勇ましく演技をしていた。
観衆の近くの木に止まった鷹がいて、観客が盛んにカメラを向けていた。
その後、見学者の中から、手を上げた希望者の子供と大人が鷹匠に補助してもらいながら体験をし、鷹を呼び寄せて、うまく鷹が腕に止まり、拍手を受け感想を述べていた。
鷹匠が持っているのはミミズクか?かなり大きな鳥だ。めったに見れない珍しい伝統的な技の放鷹術の実演をまじかで見ることができた。
すばやい動きでカメラでは撮ることができなかったが、擬似餌を投げて空中でつかまえる「降鳩」という演技はすばらしかった。
その後、河北門の2階で「たけとんぼあそび」をやっていてので見に行った。
「たけとんぼ」を作ることからやっていたが、できたもので孫にやらせた。最初はうまくいかなかったが、係りのおじさんに飛ばすコツを教わって少しづつ飛ばすことができるようになって喜んでいた。
私も子供のころによくやったのを思い出した。
藩政期に殿様が好んでやっていた「鷹狩り」は、鷹匠に仕込まれた鷹を殿様が手を据えて待ち構え、家来たちに追い立てられ、走りこんできたウサギや雉、その他の鳥を目がけて鷹を放し、捕らえて戻ってきたら餌をやって楽しんでいたという。前田家の殿様は砺波や粟ヶ崎などでやっていた記録があるらしい。