今回は、大手町の通りから見える前から気になっていた洒落たレトロ建築住宅の「山田詩朗家住宅」を見た来た。ここは、内部が閉ざされているので、外見からしか見ることはできない。最近改装したようで。赤黒い屋根と朱色のモルタル壁が鮮やかな建物である。
こちらの三角屋根は北方ヨーロッパの山小屋風の半木骨造りの「ハーフティンバー」様式と呼ばれるものを外観的に模倣したもので、構造そのものは日本の伝統的な木造工法で、外観の仕上げ部分は柱や梁を露出させて、これらの部材を張りつけているものである。
屋根の上の大きな二つのドーマは屋根裏部屋の位置のものか(?)三角屋根にこげ茶色の木枠と白の窓枠の上に木造模様がある、やはりハーフティンバー風の洒落たデザインのものである。
こちらが玄関で、建物のデザインに比べれば質素なつくりである。
左側面は切妻屋根の妻側にある破風の頂上部分を斜めに切り落とした「袴腰屋根」で、片側は少し曲線になっているという面白い形状の屋根である。2階は日本的な窓付きの雨戸のようである。その上に大きな庇が付いていて、さらに上の中央に雨樋、両側に窓が付いている。
大通り側から見た建物の外観で、こちらは右側に急勾配の屋根が大きく下へ下がっており、1階の出窓と共に屋根の途中から突き出た出窓が付いている。腰回りは石のブロック状になっている。
建物の近くに「手押し井戸ポンプ」が置かれていた。
玄関の裏側も大きな三角屋根や壁に出窓が付いている。いろいろな大きさの窓があって、意匠的にも面白い形状のものがある。
その近くの、「金沢市 健康センター 東館」の前の右端に円柱状の石碑があるのを初めて見た。これは「明治天皇・大正天皇臨幸記念碑」と描かれ、菊の御紋が付いていた。これは、1978(明治11)年に明治天皇が医学所に臨御あらせられたことを記念して建てられたものと分かった。この下に碑文が詳細に刻まれていたが、何が描かれているか分からなかった。