その後さらに歩くと東京湾への将軍が船に乗降する場所だったという立札が建っていたが、将軍が見た景色とはどんなだったのだろう。
海水を引き入れ、潮の干満によって池の趣を変える様式で、東京湾の水位の干満に従って水門を開閉し、池の水の出入りを調節している。
この潮入りの池にはボラをはじめ、セイゴ、ハゼ、ウナギなどの海水魚が生育しているという。
水門近くの高台「新樋の口山」からはレインボーブリッジが見える。さらに向うは「お台場」である。
「海手お手伝い橋」から見る潮入りの池で、この橋は岸側から小の宇島と中島を結ぶ総延長118mもあるという総檜造りの橋だ。
浜離宮は徳川将軍家の鷹狩り場であったとして、庚申堂鴨場と新銭座鴨場のふたつがあり、築造は前者が1778(安永7)年、後者が1791(寛政3)年という古いものである。鴨場池にはいく筋かの引堀(細い堀)を設け、「小覗」から鴨の様子をうかがいながら、ヒエやアワのエサとおとりのアヒルで引堀におびきよせ、機を見て小土手から鷹や網で捕るという猟を行っていたという。
絵図で鷹狩りのやり方が描かれたいたので、非常にわかりやすかった。
庭園の中央にある小高い「御亭山」に登ってみた。
そこからは広々とした庭園全景がみえる。そして「中島の御茶屋」が池越しに見え、なかなか風情を感じる。