黒島地区 旧角海家住宅(1)の続きで、さらに「旧角海家」の部屋の中を見る。「離れ」の部屋の庭側に1段高い畳の小部屋がある。そのは「望楼の間」といい、窓からは海が見える場所である。船がいつ入ってくるか、ここで見張っていたのだろう。
見張り人はずっと海を見てられないから、合間には囲碁などをして時間をつぶしていたのだろうか。
「家財蔵」は非常に頑丈に作られていて、漆喰の壁の中から柱が20cmおき位に入っており、大きな地震や津波が来ても大丈夫かと思ってしまう。
蔵の中には、冠婚葬祭などに使われる赤い輪島塗の茶器や皿など、さらに金屏風などが展示されていた。
「蔵座敷」には、北前船をあしらった沈金で作られた酒器や蒔絵で作られた重箱などが展示されていた。
通り庭の先には台所があり、竈や大きな壺、ざるなどの用品が置かれていた。
さらに奥には「小豆蔵」があり、大小さまざまな桶がたくさん置かれていた。
角海家が所有していた北前船の模型
続いて「旧角海家」を出て「黒島天領北前資料館」へ行ったが、鍵がかっており中に入ることはできなかったのは残念でした。
下図は「黒島天領北前資料館」のパンフレットで、室町時代から明治頃まで活躍した北前船のミニチュア模型や航海で使用された品物や安全祈願をして奉納された船絵馬などが飾られているという。
街並みを少し歩くと、ここの建物の場所に明治の大火で燃失したというが、13代斉泰が宿泊したという本陣があったらしい。