2021年3月7日日曜日

兼六園の梅園 2021

 兼六園の梅が咲いていると聞いて、今日は天気が良く久しぶりに兼六園の梅園に行った。(2月27日)梅が咲いてくると、いよいよ春だなあとワクワクし、最近は毎年でもないが、よく見に行く。日本人にとって、早春の息吹きとなっている梅の花は、春を待つ気持ちの表れで、切っても切れないものになっているようだ。

桂坂口から入ると、土曜日なのにやはりコロナ禍でに人出が非常に少ない。




















兼六園の始まりとされる蓮地庭の「瓢池」の落ちる「翠滝」は、今日はいつもより水量も多く、滝の音も大きく聞こえる気がする。



















「時雨亭」横を通り、梅園に入ると、かなりの白と紅の梅がすでに咲いていた。何回か来ているが、やはり見るときれいだなあと思う。この梅林は、1968(昭和43)年に「明治百年事業」として、京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮、東京の湯島天満宮、水戸の偕楽園などの協力により、全国の名梅を集めて作られた。白梅が11種類130本、紅梅が13種類70本植えられている。
















ピンクのきれいな梅で、花札の「梅に鶯」に出てくるような雰囲気だ。梅の中でも早くに咲く「八重寒紅」か?



















小川のせせらぎの横にきれいな白い梅の青軸は、実がなると梅干しや梅酒などに使われている。






































黄色く棒状になっているマンサクは、紅白の梅園では目立つ存在だ。





































下に垂れ下がった「しだれ梅」の「緋の司」はこの梅園では珍しい。
























「白加賀」はこの梅園では一番多く植えられている。やはり実がなると梅干しや梅酒などに使われている。





































深紅の「鹿児島紅」も目立つきれいな色の梅だ。
























今日はここの梅園の梅はつぼみも多いので、まだまだこれからも楽しめそうだ。梅も咲きほころぶといよいよ待ち遠しい春だ。



















菅原道真が九州の大宰府に流されたときに、庭の梅にこの惜別の歌を詠み、のちのその梅の片枝の主を慕ってはるばる九州まで飛び、大宰府天満宮の庭に飛梅になったという伝説がある。これが道真を祭神とする天神信仰とともに世の中に広まり、人々の心を打って、今も各地の天神宮には梅が植えられているという。

前田家の先祖が菅原道真としていることから、ここの梅園の向かいにある「金沢神社」は菅原道真を祀っている。



















それで前田家の家紋を「剣梅鉢紋」としている。



















雪つりされた木々と紅白の梅はなんともきれいだ。