富山岩瀬地区ドライブ(2)北前船廻船問屋「森家」の続きで、その後、富岩運河に沿って「中島閘門」に行った。富岩運河は、富山湾から富岩運河環水公園までの区間を神通川に沿って作られた運河である。以前は神通川が蛇行していて富山愛の中心部が洪水で悩まされていたという。そこで、富岩運河を新設し、蛇行している部分を埋め立てて新市街地を整備したという。
今では、この富岩運河を利用して岩瀬地区から富岩運河環水公園まで観光船(富岩水上ライン)が行き来し、県民の憩いの場となっている。
岩瀬地区から富岩運河環水公園までの途中に、上流と下流の水面の標高差2.5mを調整している国指定重要文化財「中島閘門」(こうもん)がある。
この中島閘門は、長さ86mのパナマ運河方式の複扉室(ふくひしつ)閘門で、運河掘削と同時に建設され1934(昭和9)年に竣工した。建設後は運河上流部にある工場などへ原材料や資材・製品などの運搬をする船を通していたという。
二つの門扉の開閉により、水位を上昇させ標高の高い所へ簡単に船を移動させることができる。この仕組みは金沢の大野庄用水の「三社どんど」と同じである。
「パンフレット」より
閘門と放水路に挟まれた中洲敷地には閘門操作所がある。この建物は、閘門と同時できたものでレトロで洒落た外観である。この建物の中に門を開け閉めする新旧の操作盤が置かれており、捜査員が24時間体制で管理しているという。それで寝泊まりできるように8畳の和室や台所も完備している。
さらに運河に沿って上流の方に行くと「富岩運河環水公園」がある。ここは、富山市の新たな息の場所となった公園で、水を通した人と人とのつながりと世界とのつながりの原点を願って、「環水公園」と名付けられたという。ここにある「天門橋」は泉と滝の広場と並んで「富岩運河環水公園」のシンボルとなっている。
両端のエレベータを備えた展望台からは環水公園が一望でき、立山連峰の眺めは最高であるという。下図の写真は展望台に上がらなかったので、下から撮ったものだが、天気が良かったので剣岳と立山雄山がくっきり見える。
近くの広場では噴水が高く上がったり低くなったりしていて、子供たちが楽しそうに遊んでいた。
運河クルーズの「富岩水上ライン」は、岩瀬からここまで運航している。外の眺めがよさそうな「スターバックスコーヒー店」があったのでコーヒが飲みたくなったが、残念ながら本日は休みでした。