階段を上がり山門をくぐると、広い境内があり、参道の両側に灯篭が並んでいて、その奥に本堂がある。浄土宗のお寺で、飯山藩主であった松平氏、本多氏の菩提寺で、歴代藩主の墓所がある。屋根はやはり金沢のお寺のとは随分違う。
本堂横に立派な玄関屋根を持った庫裡がある。
その庫裡の玄関の上に「中恩寺」の扁額があった。
本堂の上には、本多廣考が徳川家康より拝領した黒本尊は護国殿に安置し秘仏として毎年8月15日にのみ開扉していると案内板に書かれていた。
この辺りの店はやけに「仏壇屋」が多いが通称「仏壇通り」と言われている。この辺りは浄土真宗のお寺が多く、金箔をたくさん使った仏壇が多いが、「金沢仏壇」もそうである。
この先の上を上がると「展示試作館・奥信濃」という所があった。ここには、地元の工芸品や民芸品などが並べられていた。また、金沢のひがし茶屋街の金箔屋さんにもあるが、ここのトイレも純金箔製のトイレがあり、びっくりした。
ここに、廃業した寺にあったという仏像の「不動明王」の両側に「歓喜天」と「尊皇王」(?)の三像が置かれていた。この像は室町時代の作だと、ここの案内人が言っていたので、貴重なものだろう。